競馬で勝つには荒れるレースを見つけよう 穴馬狙いはレース選びが重要
今回は穴狙いには最も重要な荒れるレースの見極め方を考えてみようと思います。
私自身、荒れやすいレースを探すよりも勝ちそうな人気薄を見つけたら荒れる前提で買っているのですが、もっと成績を良くするためにレース選定を勉強してみようと思います。
荒れるレースとは
まず荒れるレースと見極めると言っても、荒れるレースの定義がわかっていないと探しようがないです。
荒れるレースと言うのは一般的に高配当のレースのことを指しますが、人気順で見てみるとやはり上位人気の3頭が絡んでいない場合に荒れるレースと言えます。
また、荒れるレースを別に言い方に置き換えると馬券購入者が間違った認識や情報に流されてしまい、危険な人気馬に投票している結果です。
世界的に見ても日本の競馬ファンはレベルが高いと言われているように、毎年1番人気の勝率を2番人気や3番人気が超えてくることも無いですし、人気上位の勝率や連帯率、複勝率に関しても毎年同じような数値を示しています。
そこで荒れるレースを見つける方法の前提として、
- 大多数の馬券購入者が誤った評価をしやすいレース
を狙うということを覚えておきましょう。
オッズについてあまりわからない方はこちらからご覧ください。
荒れるレースの恩恵を受けやすい券種
荒れるレースの定義についてもう少し掘り下げていくと、メインとして買う馬券によって荒れる条件や定義が変わると思います。
単勝の場合は1着が穴馬であれば荒れますし、馬連であれば1,2着のどちらか一方または、両方に人気馬が入らなければ荒れます。
三連複と馬連の比較がわかりやすいですが例えば1番人気が3着に入ってきた場合、馬連の配当は荒れますが三連複の配当は馬連に比べて配当が極端に落ちることになります。
これをもう少しわかりやすく表すと、
- 単勝は1着が穴馬であれば荒れる
- 複勝は馬券内に入る馬が人気薄になればなるほど荒れる
- 馬連は1,2着のどちらかか一方か両方が穴馬であれば荒れる
- ワイドは3着以内の1頭または2頭以上が穴馬であれば荒れる
- 馬単は馬連同様だが、1着が穴馬の方が配当が跳ね上がる
- 三連複は馬券内に穴馬が2頭以上絡むと荒れる
- 三連単は1着または2着に穴馬が来ると荒れる
単勝の場合は1着だけなので1着に穴馬が来るだけで荒れますが、他の券種であれば低い配当のままということもあります。
荒れる結果にも少し荒れる場合やかなりの大波乱になる結果もありますが、基本的にそこまで大波乱になるケースはそれほど多くありません。
結局何が言いたいのかと言われると、荒れるレースの恩恵を受けやすい(回数が多い)のは単勝や複勝、ワイドなどの当たりやすい券種の方が圧倒的に平均配当を超えることが多く、他の券種であれば穴馬の着順や頭数によって荒れるレースの恩恵を受けられないことがあるということです。
荒れた高配当は期待値も高いので、色々な券種も複合させることも考えてみましょう。
興味のある方は単勝やワイドの記事をこちらからご覧ください。
荒れる、荒れやすいレースの条件
それではここから荒れるレースや荒れやすいレースの条件や見つけ方について考えてみたいと思います。
まず私自身の考えですが荒れるレースや荒れやすいレースはあまり気にしていなかったのですが、一年の統計や成績を見てみると無駄に穴狙いしていたケースが多々あったので、今後はデータによる荒れる条件も加味しながら更なる成績UPを狙いたいと考えています。
まずは荒れやすいレース(馬券購入者が誤った評価をしやすいレース)の条件を見て行きましょう。
そのため具体的なデータはそこまで書かないようにしますのでご了承ください。
1番人気オッズから荒れやすい条件を判断しよう
まずは荒れるレースや荒れやすいレースを見つける最重要事項として1番人気のオッズはまず抑えるべきだと考えます。
どの券種も1番人気さえ絡まなければ配当が高くつくことがあり、1番人気が馬券外に飛ぶだけで全体的な期待値は上がります。
全てに期待値があるということは1番人気以外の単勝全通り買っていても理論上勝てるので、それだけ1番人気のオッズが重要になってきます。
1番人気のオッズというのは買おうとしているレースで一番支持を集めている投票数にも置き換えることができるので、基本的に単勝オッズが1.0倍~1.4倍であれば1着になる確率は約55%、1.0~1.1であれば約80%です。
1番人気のオッズ別勝率を見てみると
- 1.0~1.4倍 勝率約55% 複勝率約90%
- 1.5~1.9倍 勝率約45% 複勝率約80%
- 2.0~2.9倍 勝率約30% 複勝率約68%
- 3.0~3.9倍 勝率約20% 複勝率約50%
となっていて、段階的に下がってはいますが複勝率を見ても1番人気の強さがわかります。
この1番人気の成績がいいのはやはり日本の競馬ファンのレベルが高いということを示していて、荒れるレースが少ない理由が見てわかってもらえたはずです。
また、一番人気の連帯率も単勝オッズが3倍を超えるオッズであれば約40%なので、馬連や馬単も現実的に狙いやすいオッズだと思います。
それと2番人気の単勝オッズが1番人気のオッズとかなり離れていて、2番人気の単勝オッズが8倍以上になっている場合はより1番人気の勝率が高くなると考えいます。
1番人気の複勝オッズも比較してみよう
1番人気が飛ぶか飛ばないかを判断するのに複勝オッズを使うのも重要になります。
単勝は競馬のライトユーザー(普段馬券を買わない人)も比較的買いやすい馬券になり、複勝は配当が安いですがプロや馬券で勝っている方が多く買っている印象があります。
そのため単系馬券を買う時は単勝オッズ、それ以外の時は複勝オッズを見て判断するのが得策かなと考えています。
1番人気の複勝オッズ別の勝率と複勝率ですが、
- 1.0倍 勝率約50% 複勝率約80%
- 1.1倍 勝率約40% 複勝率約70%
- 1.2~1.4倍 勝率約25% 複勝率約60%
- 1.5~1.9倍 勝率約20% 複勝率約45%
- 2.0以上 勝率約15% 複勝率約35%
となっています。単勝オッズと複勝オッズを比べて低い方を参考にしてもいいですし、単勝オッズよりも複勝率がシビアに出ているのが複勝オッズだと思っているので、複勝オッズ1.5倍を超えているのであれば、荒れる可能性の高いレースとして狙ってみてもいいかもしれません。
荒れやすいクラスを覚えておこう
荒れるレースや荒れやすいレースを見つけるポイントとして、狙うクラスも非常に重要になってきます。
中央競馬の場合はクラスが複数存在していて、比較的荒れやすいレースは3勝クラスとオープン、そしてG3です。
まず新馬戦や未勝利戦が荒れない理由から行きますが、比較的若駒の場合は調教やパドックでの評価がそのまま結果に繋がりやすく、差し馬の成績も良くないことから順当な結果になりやすいからだと思っています。
特に未勝利戦の場合には将来のG1馬と1勝もできずに終わる馬が一緒に走るので、荒れることもありますが相対的に見ると抜けている馬が勝ちやすいレースになると思います。
私の場合は枠や馬場、展開によって負け続けている馬をストックしておき、未勝利戦が一番稼げるクラスになっています。
ただ、大荒れすることも新馬戦や未勝利戦は多いのですが、馬を評価することが難しいことが原因なので実際に大波乱の馬券を買えるかどうかと言われると難しいと思います。
ある程度走っている上位クラスの方が大波乱でも馬券は取りやすいので、新馬戦や未勝利戦で大荒れ狙いは逆に危険だと考えています。
G1が荒れにくい理由としては国内最強の馬が出てくるレースで賞金も高く、よほどのことが無い限りしっかり仕上がっている状態で出走してきます。
G1の場合には今まで走ってきたレース数も多く、ある程度好走するパターンや苦手な展開などもわかりやすいのも理由にありますが、実力が拮抗しているため展開一つで大荒れするパターンも見られます。
ただ、アーモンドアイやコントレイル、デアリングタクトのように能力的に抜けている馬も多いことから、やはりG1は荒れにくいレースだと感じています。
3勝クラスやOP、G3はなぜ荒れやすいレースなのか
まず3勝クラスが荒れやすい理由として能力が拮抗していてレース数が少ないことが大きな理由になります。
なぜ能力が拮抗するのかと言うと未勝利戦や1勝クラスの場合はレース数が多く、出走メンバーもレースによってレベルに大きな差ができやすいです。
それが1勝クラス、2勝クラス、3勝クラスとクラスが上がる毎に、たまたま勝ち上がった馬が消えていき強い馬だけが残っていくことになります。
結果的に3勝クラスまでいくと出走メンバー全員が強いメンバーにもなりますし、3勝クラスのレース数は少ないのですが獲得賞金も多いクラスなので、G1のようにしっかり仕上げてレースに臨んでくるのも能力が拮抗しやすい理由です。
OPクラスやG3も荒れるレースの筆頭ですが、その理由としては別定戦やハンデ戦が非常に多く、馬の能力差や実績差をハンデによって埋めているために荒れやすいレースになります。
結果的にクラスで見ると能力値が拮抗しやすいレースが荒れやすく、別定戦やハンデ戦のように斤量に大きな差ができるレースも比較的荒れやすいレースとして覚えておきましょう。
馬場や距離別で見つける荒れやすいレースとは
ここからは距離や馬場別に荒れるレースや荒れやすいレースを考えていきたいと思います。
まず距離ですが顕著としてデータに出ているのは、中距離レースは比較的荒れないです。
特に根幹距離と呼ばれる1600Mや2000Mの距離はG1でよく使われる距離なので、どの厩舎や騎手も攻め方や狙い方が決まっているもしくは、馬券を買う私たちも狙い目がわかっているためオッズに反映されにくいと考えています。
短距離の場合は特に、芝のレースでも外枠が有利など知られていない優劣が未だにある印象も見受けられますし、一瞬の出遅れやポジションの変化によって着順が大きく変わってしまうのも荒れる理由です。
また、長距離は昔から言われるように馬よりも騎手を見て買えという言葉からも、馬の能力値よりもジョッキーのペース配分や駆け引きによって勝敗が付くことが多いので、オッズに反映されていない部分での決着も非常に多いです。
馬場による荒れやすい条件とは
JRAが発表する馬場に関しては良、稍重、重、不良と4段階ありますが、馬場が荒れれば荒れるほど高配当の決着になりやすい傾向があります。
特に重や不良の時はデータとしても全券種の配当が年間通して平均配当を上回っているので、馬場が苦手な馬や得意な馬が全体的に把握されていないようにも見られます。
馬場が荒れれば荒れるほど勝率とオッズが伴っていないため高配当になりやすいので、期待値という点ではそういう部分をたくさん攻めていきたいですね。
また、ダートの場合は凍結防止剤がまかれると含んでいる水分量によって馬場の脚抜きに大きな影響があり、凍結防止剤が撒かれた次レースは荒れやすい傾向も覚えておきましょう。
荒れる競馬場とは
競馬場によっても荒れやすい競馬場と荒れにくい競馬場と言うのはあります。
そこを考えるために特に重要なのは坂の存在と直線の長さです。
坂と言えば中山や東京がすぐに思い浮かぶ方も多いかと思いますが、坂があるということは弱い馬にとってはきついもので、人気馬のように能力上位馬が勝ちやすい設計ということがわかります。
また、直線の長いことも人気能力上位馬が追い出してから間に合わせるように設計されていて、競馬場別の平均配当を見ても東京と中山競馬場は荒れることが少ない競馬場になります。
それとは逆にローカル競馬場のようにコンパクトな競馬場や上り坂がコースの設定に少ない小倉競馬場なども荒れる競馬場の筆頭です。
穴馬を狙うなら荒れるレースを見つけよう まとめ
荒れるレースや荒れやすいレースの見つけ方について、色々書いてみましたがなんとなく荒れやすい条件がわかってきたんではないでしょうか?
荒れるレースがわかったから馬券収支に直結するかと言われたら難しいかもしれませんが、特定のレースだけを狙ってみるなどの戦略を使えば効果は出るかと思います。
私の場合、G1は応援するレースだと割り切ることが多く、馬券で勝とうと思うのであればG3やOP戦をたくさん狙って買うべきかなと感じています。
今の段階では未勝利戦のストックがうまくハマっているので、馬券収支の中心は未勝利戦や1勝クラスになりますが、今後は荒れやすいレースだけに絞って買ってみたいなとも思っています。
今回の記事をまとめると
- 荒れるレースで恩恵を受けるために、馬券構成は的確に
- 1番人気のオッズから勝率や複勝率を見て、買うレースか判断
- 3勝クラス、OP、G3は狙い目、特にハンデ戦
- 短距離や長距離は荒れることが多い
- 馬場が荒れれば荒れるほど高配当が出やすい
- ローカル競馬場は荒れることが多く、コース形態に注目