穴馬バイアスって知っていますか? 無理な穴狙いは回収率の大幅低下

2020年12月23日回収率研究人気馬, 回収率, 穴馬, 穴馬バイアス, 競馬回収率研究, 回収率, 穴馬, 穴馬バイアス, 競馬

競馬 ゲーム
竹之内
竹之内
どーも、竹之内です。
今回は経済学の中に出てくる、競馬の穴馬バイアスについて少し書いてみようと思います。
私自身も馬券を購入する時に人気馬は絶対に外していたのですが、回収率が思うように上がらなく調べてみました。
みなさまの馬券の買い方や回収率に少しでもプラスになればと思っていますので、ぜひ最後までご覧ください。

競馬の穴馬バイアスとは

新馬

「穴馬バイアス」、または「本命ー大穴バイアス」などと表記されますが、穴馬になればなるほど適性オッズに対して低いオッズになりやすいことを言います。穴馬が過剰に売れやすいということです。

その影響により人気上位馬のオッズが本来のオッズよりも高くなりやすいのが穴馬バイアスの特徴です。

この穴馬バイアスというのは今でも経済学で研究されている分野で、未だに研究が続いているので完全には仕組みや結果が判明していません。
傾向として穴馬は過剰に買われやすいのは事実で、その影響で穴馬のオッズが下がり、人気馬が過小評価されやすいのは覚えておきましょう。

穴馬バイアスとはオッズの歪み

もう少し穴馬バイアスがどういうものかイメージしやすいように、単勝人気順の回収率を見てみましょう。

毎年単勝人気順の回収率はほぼ変動が無いのでグラフの掲載は控えますが、1~8番人気の単勝回収率は70%~83%前後(年によって特定の人気だけ回収値が高くなることもある)に推移していて、中穴馬付近から下位人気に行くに従い単勝回収率は右肩下がりになります。

単勝人気順の回収率は適正なオッズで評価されていれば、どの人気においても理論上は単勝回収率は80%前後になるはずです。

  • 人気馬の場合は高い的中率で低い還元率
  • 穴馬の場合は低い的中率で高い還元率

それが人気薄になればなるほど単勝回収率が下がるということは、穴馬になればなるほど的中率に見合っていないオッズ(オッズの歪み)ということです。

実際にオッズを見ても的中率が見えないので穴馬バイアスがかかっているのか判断しにくいと思いますが、上位人気馬の人気順回収率が還元率の80%前後を推移しているので、単勝・複勝含め人気馬は適正オッズに対して少し高くなる傾向があるということです。

オッズの歪みについて詳しく書いてある記事もあるので、合わせてこちらもご覧ください。

竹之内
竹之内
穴馬バイアスのように穴馬は過剰人気になりやすい傾向があることを覚えておくと、無理な穴狙いを抑えられるかもしれないですね。

なぜ穴馬バイアスが生まれるのか

穴馬バイアスの原因としては色々な方が分析しているのですが、穴馬バイアスが生まれる理由として一番に挙げられるのが、人気馬のオッズが安いために穴馬を買いたくなる心理が原因と考えています。

竹之内
竹之内
私も穴馬バイアスについて理解するまでは、人気馬買うなら長期的に見て+になるであろう大穴の単勝を買っていました。

複勝や単勝の場合は3倍のオッズ±1倍変わるだけでシビアに買うか買わないか迷いますが、オッズが高くなるにつれて±1倍なんか気にしなくなるはずです。
それだけ穴馬の適正オッズやオッズの変動に対しては盲目になりやすいのも原因だと思います。

また、オッズに非常に影響を持つと言われる競馬新聞や予想サイトを見ていても、人気馬を本命にするよりも穴馬を本命にする方が売れます。
それがそのまま馬券購入に直結すると考えると、穴馬が異常に買われやすい理由がわかりやすいかと思います。

竹之内
竹之内
他にも色々な要因が考えられますが、基本的には人気馬は本来の購入数よりも少なくなるレースが多いので、穴馬バイアスがかかり続けていると私は考えています。

逆穴馬バイアスについても覚えておきましょう

G1などの大きいレースは普段競馬をやらない方も馬券を買うので、2020年ジャパンカップのアーモンドアイみたいな有名な上位人気馬などがいる場合は人気馬が売れすぎる原因になります。

人気馬が売れすぎることによって穴馬が本来よりも高いオッズになりやすいので、逆穴馬バイアスという穴馬を狙う方が少しお買い得になりやすいです。

穴馬バイアスが回収率に影響するのか

分析

ここからは穴馬バイアスを利用して回収率に影響するのかを見て行きたいと思います。

以前の記事で競馬で勝つためには期待値が+の馬券を買うことが重要と書きました。

もし、回収率についての記事をまだご覧になっていない方は、一読していただけるとこれからの内容がわかりやすいです。

まず、競馬で勝つためには期待値と言う考え方が重要で、的中率に対してオッズが高いのか低いのかによって期待値が変わってきます。

的中率=予想力は当たり前の話ですが、回収率を高くするためには好走しやすい穴馬を見つけることが手っ取り早く期待値の高い馬ということになります。

ただ、穴馬バイアスのように穴馬の馬券が買われすぎることによってオッズは下がっているので、無理な穴狙いはただ回収率を下げることに繋がってしまいます。

竹之内
竹之内
単勝で100倍の馬を狙う場合は100回に1回以上勝てば期待値は+になりますが、的中率が1%以上あるのかを判断することも難しいですね。
穴馬バイアスによって適性オッズよりも大幅に下がっている可能性もあるので、根拠のない穴馬は買うだけで回収率は大幅に下がりやすいと覚えておきましょう。

穴馬バイアスによって人気上位馬のオッズが高くなりやすいので勝ちやすいように感じますが、人気上位馬でも期待値が-になる馬も多いので、的中率とオッズから期待値を予測することは常に意識することが回収率に繋がります。

穴狙いは特に的中率が重要

もう一度言いますが回収率をあげるためには期待値が特に重要になるのですが、穴馬のように高いオッズを狙うのは勝つために重要なことです。

穴馬バイアスのように下位人気に行けば行くほど本来のオッズよりも下がってしまうので、穴狙いは特に的中率を意識して狙うことを意識しましょう。

単勝・複勝も当然ですが馬連、ワイド、三連複などの相手(紐)に穴馬を含める場合でも、しっかりと予想をして好走する確率が高いと判断した時のみに絞ることが大事です。
穴馬を相手に入れる時配当が高いため予想が雑になりやすく、相手が1頭増えるだけでも回収率に大きく影響してしまいます。
もし、いい穴馬が見つからない場合は人気上位馬で期待値が+の買い目を探し、もし見つからないのであれば見送りましょう。

竹之内
竹之内
穴馬バイアスによって適性オッズよりもオッズが下がりやすいのが穴馬なので、根拠がしっかりある場合のみ穴馬を狙うことが回収率を上げるコツですね。

回収率に直結する穴馬バイアス まとめ

今回は意外に知られていない穴馬バイアスについて解説しましたが、覚えておくだけで少しでも回収率に貢献できればと思います。

競馬のオッズは人気上位や穴馬という分け方にしても、それぞれの好走する確率というのは目には見えない部分です。
そのため穴馬バイアスのように人気上位が比較的お買い得になっているのであれば、無理に人気馬を毛嫌いすることもないかなと個人的には思っています。

危険な人気馬の場合は切るに越したことはないですが、もし切りにくい人気馬がいた場合は人気馬自体お買い得なので、期待値が+であれば積極的に買うべきだと考えています。

竹之内
竹之内
今回の穴馬バイアスは個人的な馬券の買い方として、オッズが低いから人気馬を買わない考えを少し変えてくれるキッカケになりました。

マルチ