単勝1点買いに絞る買い方とは 馬券の多点買いを卒業した先に見えるもの
今回は単勝1点買いについて感じたことなどを記事にしてみようと思います。
どうしても馬券の多点買いの場合は無駄な馬券が含まれてしまうので、長い間もったいないと感じていました。
平場はもっぱら単勝1点買いがメインなので、1点買いを継続して感じたことを書いてみようと思います。
単勝1点買いに変えた理由
単勝多点買いや三連単マルチ買い、ワイドの穴から穴狙いなど色々な買い方を模索してきた中で、私個人的にあっていると感じたのは単勝1点買いや、どの券種においても無駄な馬券を買わない馬券1点買いです。
その理由としてはシンプルで、
これだけです。
本記事で言う無駄な馬券と言うのは絶対に重複しない馬券、例えば単勝多点買いなど複数買っていても1点しか当たらないことを表しています。
今までの投票成績を見ても単勝多点買いが一番好成績を出していたので、競馬初心者の方に最初に勧めるのは単勝多点買いは間違いありません。
無駄な馬券を買わないメリット
単勝多点買い、馬連流し買い、三連単フォーメーションなど色々な馬券の買い方がありますが、どの買い方も絶対に当たらない馬券が含まれています。
競馬は控除率の関係から馬券を買えば買うだけスタートの段階でマイナスになります。
- 三連単フォーメーションだけだと不安だから、三連単1着流しマルチも買う。
- 馬単だけじゃ恐いから、マルチで表裏両方を買う
- 大穴馬だからワイド全流し、または三連複全流し
これらの馬券は私も重賞で買いますが、絶対に外れる馬券が大量に含まれています。
単勝を買うなら馬単、三連単の方がオッズも歪みやすいですし、大きな期待値も取りやすいですが、それは1点買いでも同じ意味です。
- 絶対に外れる馬券を買わない=絶対に当たらない馬券で無駄に控除率を引かれない
これが単勝1点買いや馬券を1点に絞って買う最大のメリットです。
合成オッズやオッズの歪みを気にしないで済む
Twitterをフォローしていただいている方であればわかると思いますが、基本的に私の買い方は夜に仕込んで購入することが非常に多いです。
中央競馬が開催される土曜日曜日ともなると、子供たちと遊んだりするのが定番になっているので、リアルタイムでなんて競馬を見たことがほとんどありません。
前日投票や夜中に投票するデメリットとしては、オッズが不透明な点です。
単勝多点買いをメインにしつつ、馬連フォーメーション、馬単フォーメーションを駆使しながら馬券を買っていましたが、的中率に対しての合成オッズが極端に下がってしまうことも多々ありました。
前もって確定オッズ付近を想定することができる優秀なAIなどがあれば話しが変わりますが、私を含めて一般の馬券購入者は事前仕込みの段階でかなり不利な状況にいます。
それに加えてオッズの歪みを狙う買い方も長年やっていましたが、最低でもレース発走の1時間前などのオッズが見れなければ歪みを探すことすら不可能に近いです。
オッズの歪みや合成オッズを考えたり計算しなくて済むのは単勝1点買いのメリットですし、時間も短縮されるので非常にメリットが多いと感じています。
無駄な馬券を買わないデメリット
1点に絞る買い方は最大効率で馬券を買う方法で究極の買い方ですが、最大のデメリットは的中率が著しく下がるという点です。
当初の私も流し馬券やフォーメーション、マルチ買いを使いながら的中率30%付近だったのでわかりますが、単勝1点に絞ると本当に当たらない。
かなり資金を細分化させないと一気に資金がショートしますし、一撃を狙って資金を集中しようとすると一瞬で破産です。
たくさん外れるということがデメリットなのか?について
基本的に競馬は券種にもよりますが、当たる馬券よりも外れる馬券の方が圧倒的に多いです。
うまくリスクと付き合いながら当たった時に不的中の分をまとめて回収するのが、競馬の基本的な勝ち方だと個人的には感じています。
単勝1点や馬連、ワイド1点にも共通しますが、絞るということは敢えて自分自ら的中率を下げる行為なので、異論を唱える方がいても不思議ではありません。
ただし、流し馬券を買っていてもフォーメーションを組んで馬券を買っていても、軸馬が当たらないことには馬券は的中しませんし、相手が抜けていても外れることがあります。
結果的に馬券を絞るデメリットよりも無駄な馬券を買わないメリットの方が上回っているので、的中率を敢えて上げてリスクを取る方が勝ちやすくなっていると感じます。
それに加えて単勝を1点から2点買ったから的中率が倍になるかと言われるとなりませんし、馬連3点買っている人が倍の6点買えば的中率が倍になるかと言われるとなりません。
JRAが難しい馬券をどんどん出している理由
昔の競馬というのは単勝や枠連が主流の時代でした。
それが日を追うごとに馬連や三連複、三連単、WIN5などの難しい馬券をなぜ出しているのでしょうか?
難しい馬券になればなるほど馬券を手広く買ってしまうので、結果的にJRA側には多額の控除率分のお金が入っています。
JRAが儲かることに関しては安全快適に競馬を開催してくれるので問題はないですが、ここで一つの疑問が生まれます。
- JRAが儲かって、馬券購入者も同時に儲かるのか?
難しい馬券になればなるほど高配当が多くなるのは当然なのですが、難易度が上がる毎に控除率は上がっていきます。
要するに、
- 高配当で控除率が高くなってもわかりにくい状態を作っている
- 高難易度の馬券だから多点買いをすることを前提としている
のは間違いないので、JRAが儲かっていて相対的に馬券購入者が連動して儲かることにはなりません。
この理屈だけで考えてみると馬券購入者が勝つ方向性として、
- できるだけ控除率が低い馬券を購入する
- 点数を1点に絞ることで無駄に控除分を払わない
が重要になります。
馬券を買った時点で控除率分が引かれてしまうので、それは保険じゃないという個人的意見です。
単勝1点買いで狙うオッズ
ここからは私が普段から単勝1点買いで狙っているオッズを書いてみます。
馬券の買い方は人によって色々な方法があるので、あくまでも一つの意見として見ていただけると幸いです。
まず今まで単勝多点買いをしていて感じたことは、安い単勝を買うのであれば買わない方がいいということです。
単勝オッズ4倍でも賭け金が4倍に増えるのは凄い事ですが、同じような勝率で8倍や15倍などの馬も多数いるので、どこにボーダーラインを設定するのかが重要になってきます。
今まで単勝多点買いの場合は合成オッズをなるべく下げないように単勝10以上を目安に買っていましたが、単勝1点買いであれば本当に強いと思える馬や可能性のある馬だけを買えばいいので、6倍以上を現在設定しています。
当日に単勝オッズが下がる要因
仕込み馬券を長い間やってみて感じたのは、当日に単勝オッズが下がる大きな要因にトラックバイアスがあります。
- 前残り
- 外が伸びる
- 雨が降って馬場が荒れそう
- 低気圧の接近で風が強くなりそう
など、当日のレース結果や状況によって大きく変化します。
最も影響を受けるのは風を含めたトラックバイアスで、馬場が乾きだしたり急な雨によって馬場が重くなることがあります。
ある程度天気の急変は予測できますが、どこまで前が残りやすくなったり外が伸びるようになるところまでは正直見れません。
トラックバイアスを軽視しても勝てる理由
トラックバイアスは基本的に雨と馬場の重さ、風の強さと向きに影響されます。
- 昨日とは違って前が残りやすくなっている
- 外枠が上位にかなり来ているから、外枠から買う
など、色々な条件によって当日の馬場状態やトラックバイアスは変化します。
それはTwitterを見ていてもわかりますが当日のトラックバイアスや馬場読みに関してのツイートが非常に多く、最近では最も注目されて影響があるのがトラックバイアスではないかと思っています。
それに伴って馬券を買っていると当然多数側になってしまうので、トラックバイアスと連動してオッズも下がります。
日本の馬券購入者は世界と比べてもレベルが高いと言われる部分を利用して、
- 買っている馬がバイアスの恩恵を受けるのであれば、勝率が上がってオッズが下がる
- 買っている馬がバイアスの恩恵を受けないのであれば、勝率が下がってオッズが上がる
という現象が毎回起こるので、結局当日のトラックバイアスは軽視しても期待値への影響は少ないと考えています。
単勝1点買いで重要視するファクターや買い方
予想の方法は人それぞれで、使う予想ファクターも人それぞれ変わってくると思います。
単勝1点買いにするからと言って特定のファクターがおすすめということはなく、自分なりに得意とするファクターを使うのが大事だと感じています。
私の場合は得意なラップやペースをベースにして考え、コースの特徴や騎手のクセをメインにしていますが、最近はこのコースが得意な血統やローテーションを加味した血統なども入れています。
特に単勝のように出走頭数が最大18頭で、基本戦術としては過小評価馬を狙うのがセオリーです。
単勝の場合は特に他の馬券購入者が気づいていない激走条件が整った馬などの可能性に賭ける方が、間違いなく勝つであろう馬に賭けるより遥かに勝ちやすいと感じます。
単勝候補が1頭に絞れない場合
単勝1点買いを始めた時に一番最初にぶつかる壁はこれだと思います。
- ハイペース想定で差し馬から狙いたいけど、2頭気になる
- 3番人気に狙いたい馬がいるけど、10番人気の一発にも賭けてみたい
など色々な迷う場面は出てくるかと思います。
個人的に行きついた考え方は、
- どっちでも構わない(期待値が高い前提)
です。
本来は期待値の高い方を選ぶのがベストな選択になるのですが、正確な期待値計算は精度の高いAIなどの勝率予測が無いと難しいです。
なので私個人が選ぶ時はオッズの高い方を選んで、1レース(短期間)の的中不的中で一喜一憂はしないようにします。
確率が収束する面から見ても今回選んだ方が仮に外れてしまったとしてもレース数を重ねていけば、結局本来の勝率に落ち着いていくので、今回外れた選択をしてもずっと外れる選択をすることは確率から見てもありえません。
それよりも大事なのは迷った2頭や3頭などが、本当に単勝期待値ある馬かどうかがポイントと考えます。
馬の個体や騎手のクセ、好走条件が整っているかがしっかり見極められた上で、選択を外したのであれば全く問題ないですが、迷っている馬の中に絶対好走できない条件の馬が混ざっていなかったかが重要です。
本記事は単勝1点買いに絞ってますが、候補の馬が真逆の好走条件でなければ馬連やワイド1点などで狙ってみても面白いと思います。
個人的に単勝を狙うのであれば同じ単系馬券の馬単はセットで買うべきです。
単勝1点買い まとめ
今回は単勝1点買いについて色々書いてみましたが、何かしら感じていただければ嬉しいと思います。
平場は単勝1点買いが中心になりますが、重賞などの場合は馬券購入金額が大きいので色々な券種も買っています。
1点に絞らなきゃ勝てないということをお伝えしているのではなく、単勝1点買いもおすすめですよというニュアンスで受け取ってもらえると幸いです。