オッズフィルターを使って回収率UP 競馬初心者でも勝てる買い方とは


今回は馬券を購入する際のオッズフィルターについて書いていきます。
馬券を購入する時に流しやフォーメーション、boxなどを使って買うのが一般的ですね。
そこからオッズフィルターをかけることによって、競馬初心者でもすぐに回収率を上げられるかもしれません。
回収率を上げるオッズフィルターとは

オッズフィルターというのは言葉の通り、買う予定の馬券の中からオッズによって馬券を選別することです。
オッズによる選別と言うのは買うオッズ帯を事前に決めておき、そのオッズ帯の範囲内だけを購入します。
単勝や複勝の場合はその馬番だけを選ぶのでオッズフィルターは簡単ですが、2頭以上が絡む馬券の場合は事前に買い目を出してからフィルターをかけて購入という手間がかかります。
PATのオッズ購入やPATと連携しているサイトやアプリの場合は、簡単に購入予定の買い目全てのオッズが確認しながらフィルターをかけられます。

購入予定馬券からオッズフィルターをかける意味について
オッズフィルターとは購入予定の馬券の中から、買う予定ではないオッズの馬券を省くことですが、なぜそのようなことをするのでしょうか?
その理由としては、
- 期待値の低い馬券を買わない
これがオッズフィルターを使う最大の理由です。
オッズフィルターと関係する期待値、合成オッズについて再確認
競馬で勝つために必要なことは期待値がプラスの馬券だけを買い続けることと、今まで書いている記事の中で何回も説明してきました。
中には圧倒的な予想力で期待値を無視しても勝てる方もいるかもしれませんが、一般的には期待値と言う考え方を知らないと勝てる競馬が勝てなくなります。
期待値についてわからない方は、こちらも合わせてご覧ください。
期待値とは簡単に言うと買う馬券の当選確率×オッズが期待値です。期待値が1以上あると勝てる馬券になります。
わかりやすいところで言うと単勝の場合1番人気の勝率は約30%なので、単勝オッズ3.4倍以上あれば期待値が1以上になります。
期待値が1ということは100%なので、1よりも大きい期待値の馬券を狙っていけば自然と回収率がプラスです。
馬連やワイド、三連複や三連単などの2頭以上が絡む馬券の場合は期待値計算が複雑なので、合成オッズを使うのが一般的です。
合成オッズについてわからない方は、こちらも合わせてご覧ください。
記事の内容は単勝の合成オッズになっているのですが、馬連流し買いのように同一券種内での複数の券種には同じように計算して使うことができます。
合成オッズを別券種(三連複とワイドなど)と合わせて使うにはそれぞれの券種で合成オッズを求めてから、券種別の合成オッズ同士で再度合成オッズを出すことで全体の合成オッズを求めることができます。

期待値の低い馬券を省くオッズフィルターの使い方

オッズフィルターとは期待の低い馬券を買わないために必要なことです。
競馬で勝つためには勝つと予想した馬と実際に買う馬券は違うことを意識しましょう。
その根本的な理由は期待値によって馬券を買うか買わないかを判断することが、勝つために必須な条件だからです。
ここからはオッズフィルターを使った馬券の買い方と省き方について、詳しく書いてみようと思います。
今までオッズフィルターを使ったことが無い方にとっては、一気に回収率が改善される可能性があるので一緒に勉強してみましょう。
購入する馬券の下限オッズを決める
最初に紹介するオッズフィルターは下限オッズについてです。
下限オッズとは券種毎に設定し、その下限オッズを下回る馬券は全てカットする買い方のことです。
なぜ下限オッズによって買わない馬券を作る必要があるのかですが、理由は以下の2点になります。
- 低すぎるオッズの馬券は期待値が少なすぎる
- 同券種で複数点数買う場合、低いオッズを買うと合成オッズが極端に下がる
人によって下限オッズは変わるのですが、参考までに私自身の下限オッズを記載しておきます。
- 単勝 8倍以上
- 馬連 20倍以上
- ワイド 10倍以上
- 三連複 50倍以上
- 三連単 300倍以上

この下限オッズはあくまで今現在の基準で、的中率と回収率を見ながら常に変動しています。
馬連の場合は20倍以上となっていますが、本命よりで買いたいのであれば下限オッズを下げたり、穴狙いをやりたいのであれば下限オッズを上げたりそこは自由です。

下限オッズを設定していても必ずオッズフィルター後に合成オッズを求めることが重要です。
今までの券種別的中率を使えば、オッズフィルターを使った後の馬券から合成オッズを出し、期待値を求めることができます。
実際にオッズフィルターから、期待値を求める流れとしては
- 予想をして馬連を流しで6点保留
- 基準オッズ20倍でオッズフィルターをかける
- 2つの点数を省いて馬連4点
- 馬連4点の合成オッズが8倍
- 的中率12.5%以上あれば期待値がプラス
- 期待値に応じて馬券購入

今までオッズフィルターを使っていない方や競馬初心者がオッズフィルターを使うと、馬券点数が減るので今までの的中率よりも大幅に下がってしまう場合があります。
そのため、馬券を実際に購入する際には余裕を持った期待値設定で馬券を購入するようにしましょう。

上限オッズの設定も期待値を上げるために重要
下限オッズの設定によって期待値が高くなるのは、人気馬のようなオッズの低い買い目を減らすことにより、合成オッズが下がりにくいのが理由です。
ただ、単勝多点買いや穴馬を相手に入れる馬券などの場合は配当が高くなるので、期待値に影響が無いように思います。
それが罠です。
ここで上限オッズに大きく関係するのが穴馬バイアスです。
穴馬バイアスについてわからない方は、合わせてこちらもご覧ください。
穴馬の場合はオッズが非常に高く多少的中率が低くても、期待値的にはプラスになるんじゃないかと思っている方が多いと思います。
そこが落とし穴で中穴から大穴になればなるほど的中率が大幅に下がるのと同時に、比較的穴馬を絡めた馬券は買われやすいので、本来のオッズよりも低くなっています。これが穴馬バイアスです。

普段から色々と学んでいる馬券裁判で有名な卍さんから引用しましたが、上限のオッズを設定する方が回収率が高くなっているのがわかるかと思います。
これはあくまで卍指数を使った馬券の買い方で下限オッズと上限オッズのフィルターをかけた結果になりますが、私たちの予想から買う場合も下限オッズに合わせて上限オッズも設定すると回収率は上がりやすいです。
それは穴馬バイアスによって穴馬のオッズが適正オッズよりも低くなっているので、的中率に対してオッズが見合ってない証拠だとわかります。

オッズフィルターのミスによる回収率の低下(実体験)

ここからは私自身の2020年の回収率から見た、オッズフィルターのミスについて書いていきます。

Twitterでも発表しましたが2020年12月24日現在、中央競馬の回収率は92%です。
オッズフィルターを意識した買い方を年間を通して試していたのですが、唯一やっていなかったのは上限によるオッズフィルターです。
下限オッズは比較的緩い設定でコンスタントに回収率100%前後をうろついていたのですが、G1のような重賞レースは下限オッズを先ほどの倍以上に設定し、大穴をたくさん含めた買い方をしていました。
- 合成オッズも大穴のように高いオッズであれば複数入れても影響が少ない
- 下限オッズを引き上げることにより、大穴だけのおいしいオッズだけを狙える
という誤解が招いた負けです。
その時は穴馬バイアスも知らなかったので、中穴以上の穴馬は期待値が極端に下がることも知らず、まんまと罠にかかってしまいました。
来年の2021年は下限オッズ、上下オッズ共にしっかりと設定し、予想精度をより高めることで回収率をもっと追い求めていこうと思っています。
競馬初心者でも勝てる オッズフィルターの使い方 まとめ

競馬初心者でも勝ちやすくなるオッズフィルターですが、もし使っていない方がいましたらぜひおすすめします。
人気馬と大穴馬でも勝つことはできますが、相当な茨の道だと思います。
オッズの歪みやオッズフィルターなど使えるものはどんどん使ってみて、自分なりの勝てる買い方を見つけていきましょう。
オッズフィルターについてまとめると大事なのは、
- 期待値の低い馬券絶対に避ける
- 下限オッズを設定し、的中率と期待値を計算することが大事
- 上限オッズを決めることによって、オッズの歪み易い中穴を狙う
- どの券種でも大穴を狙う時は、相当自信がある場合のみ
また、個人的に気になっている血統についての記事もありますので、興味のある方ご覧ください。