単勝馬券は積極的に 馬券の基本は勝ちを呼び込む
今回は馬券の基本である単勝について私なりの考察を書いていこうと思います。
みなさんは単勝馬券を買っているでしょうか?単勝の重要性について色々書いてみますので、もし単勝を普段買っていない方は試してみてくださいね。
単勝が利益を生み出しやすい理由
まず単勝についてよくわからない方は以前に書いた記事を先に読んでいただくと、より理解しやすいと思います。
単勝はシンプルな馬券のせいなのか、あまり買われない馬券です。
JRAの券種別販売比率を見てみると、もっとわかりやすいかと思います。券種別に売れているものを上から順位を付けるので、どれぐらい単勝が人気ないかを見てみましょう。
- 三連単 約31%
- 三連複 約20%
- 馬連 約14%
- 複勝 約8%
- ワイド 約8%
- 馬単 約6%
- 単勝 約6%
- 枠連 約3%
- WIN5 約1%
年によって若干変動はありますがそこまで変動しない数字ですので、参考程度にご覧ください。
券種別販売比率を見てみると三連単や三連複などの一発回収できる馬券が非常に人気で、馬連複勝ワイドなどがその次に売れています。
三連単の場合はWIN5を除く馬券で一番の高配当が期待できる券種ですので人気するのもわかりますが、三連複、馬連、複勝、ワイドなど複系馬券が上位を占めています。
なぜ複系馬券が上位を占めているのか?
この複系馬券が上位を占めている理由が単勝が儲かる理由と繋がっています。
オッズというのは馬券購入者の投票数によって決まっているのですが、みなさんは穴馬を買う時にどのように馬券を買いますか?
色々な券種によって買い方は変わると思いますが、一般的な考え方として単系馬券ではなく複系馬券を購入するはずです。
その理由としては、
- せっかく見つけた穴馬だから外したくない
- 複勝でもある程度配当付くからとりあえず複勝
- 高配当狙いで穴馬から手広く三連複
- 馬単、単勝より当たりやすい、馬連、ワイド
こういう心理が働くと個人的に考えています。
穴馬になればなるほどオッズが意外に低い穴馬バイアスについては以前に記事にしましたが、複系馬券の比率から見ても穴馬の複系馬券の購入者が多いことが推察することができます。
穴馬バイアスについて気になる方は、合わせてご覧ください。
単系馬券は穴馬バイアスの影響を受けにくい
複系馬券の販売比率から基本的に穴馬バイアスが大きく影響を受けるのは複系馬券であって、単勝、馬単、三連単は影響は少ないです。
その理由としてかなり大荒れなレース結果になった場合の配当を見てみましょう。
- 単勝 12番人気 4330円
- 複勝 12番人気 820円 2番人気 170円 13番人気 1140円
- 馬連 24番人気 8950円
- 馬単 60番人気 24740円
- 三連複 221番人気 135900円
- 三連単 1474番人気 1228010円
買い目の点数だけの判断になりますが、複勝は的中が3通りあり単勝は1通りです。
そのため複勝配当の3倍あることが妥当ですが、複勝配当の5倍強が単勝の配当になっています。
馬単のマルチ買いをしていれば馬連と同等の的中確率になるので、馬連24番人気に対して馬単が60番人気と穴馬になればなるほど単系馬券の場合は人気が無く、穴馬バイアスの影響が少ないことがわかるかと思います。
今回紹介した京都金杯の配当だけではなく、他の荒れているレースの配当も必ず複系馬券と単系馬券の配当に大きい乖離ができているので、確認してみてくださいね。
結果的に穴馬のような人気のない馬の場合は人気に引っ張られて複系馬券を購入する方が多いので、その逆の単系馬券に配当妙味が大きいです。
単系馬券の中でも単勝が勝ちやすい理由
少し回りくどい言い方になってしまいましたが、穴馬を狙うのであれば単系馬券が少しわかっていただけたかと思いますが、その中でもなぜ単勝なのでしょうか?
それは応援馬券や単勝だけを買うライトユーザーの票が入りやすい点と、オッズの歪みがわかりやすいという点です。
応援馬券やライトユーザー票が多い
単複の場合は控除率で有利と言われていますが、それ以上に大事なことがあります。
特にG1などの注目されるレースに多い現象で、応援馬券やライトユーザー票が人気馬に集まりやすいため、穴馬の配当が高くなりやすい逆穴馬バイアスが発生しやすいと考えています。
特に単勝の場合は馬券の基本ということで競馬初心者でも気軽に買える馬券ですし、そのメリットをうまく利益に繋げることが特に大事です。
オッズの歪みがわかりやすい
オッズの歪みとは馬連や三連複などの複数の馬が絡み、買い目の総点数が多い券種に特に多いのですが、人気に対してオッズが歪んでいる(見合っていない)ことを言います。
オッズの歪みについても過去の記事を参考にしていただきたいのですが、単勝の場合はオッズの歪みを探す時も単勝オッズを見れば一目でわかりますので、買うか買わないかの判断もしやすいです。
単勝の場合は適正オッズと呼ばれる本来の能力や適性から妥当であるオッズと実際のオッズの差が重要になってきます。
適正オッズについては基準となるものが無いので難しい部分ですが、一つの基準としてはオッズの倍率分の回数を走った時に勝てるかどうかで見てみましょう。
負け続けている馬の単勝は特に狙い目
Twitterでも前にツイートして反響があった点ですが、負け続けている馬こそ単勝の出番です。
ただ単純に負けている馬のことではなく、重要なのは能力があるのに負けている馬ということです。
特に適性外での負けが重要で、距離やローテ、展開やトラックバイアスなど不利な状況が原因で負けている馬は負ける続けることによって、配当妙味がどんどん増していきます。
一つの例として負け続けることによってどれだけ配当妙味が上がっていくかと言うと、
- 単勝8倍 1000円購入 負け
- 単勝15倍 1000円購入 負け
- 単勝17倍 1000円購入 負け
- 単勝30倍 1000円購入 負け
- 単勝42倍 1000円購入 勝ち 42000円払い戻し
実際には上記のようにうまくは行かないですが、これだけ負け続けてどんどん人気が無くなっていくのであれば、途中で勝つよりも負け続けることの方が結果的に大きい配当を手にすることができます。
1頭の馬の単勝オッズでさえもこんなに上下することがあるので、いかに単勝オッズが曖昧なものかがわかるかと思います。
オッズを作り出しているのは馬券購入者の投票数によってですが、馬券購入者の大半の人は負けている方です。
一般的に馬券で勝っている方は8%前後と言われているので、約9割の負けている方が中心となってオッズや人気を作り出しているので、いかにオッズや人気が信用できないことがわかるかと思います。
この単勝の記事もそうですが少しでも回収率が上がる情報をどんどん出していきますので、年間回収率プラスになるよう一緒に頑張りましょうね。
話しが戻りますが、ここで大事なのは大きく変動するオッズや人気順に対して、単勝オッズはそのまま反映されるので狙いやすいということです。
連系の馬券であれば数ある組み合わせの中からあまり買われていないオッズの歪みを狙うことが重要ですが、時間がかかる上にそのオッズが適正オッズなのか判断しにくいデメリットがあります。
しっかりと能力のある馬が負けている時はストック馬としてストックしておき、次走のオッズやレース条件を見て買うか買わないかを判断していきましょう。
ストック馬についての記事も、興味があれば合わせてご覧ください。
どんな券種を買う時も単勝は積極的に買おう
単勝だけを買う場合は記事の冒頭にも添付した単勝多点の買い方が基本になるのですが、他の券種がメインの場合でも単勝を積極的に抑えることが勝つために重要になってきます。
むやみに穴馬の単勝を買うのは負けることが目に見えていますが、馬連やワイド、三連複など他券種を買う時に予想で絞った馬から単勝オッズの高い馬を買ってみましょう。
競馬と言うのは短い距離や長い距離を走っても僅差の決着が多く、ちょっとした展開やトラックバイアスによって順位が変わってしまいます。
単勝だからと言って1着になりそうな馬だけを意識して買っていると当然上位人気ばかりになってしまうので、大胆な買い方が重要です。
馬連やワイド流しで買う場合でも相手の中に穴馬がいる場合、3着に来るかもと予想しているのであれば当然1着になる可能性は0ではありません。
どういう券種を買う場合においても期待値のある単勝は積極的に買っていけば、おのずと勝ちが近づいてくると思います。
単勝馬券は積極的に 馬券の基本の単勝について まとめ
今回は馬券の基本である単勝について記事にしてみましたが、いかがでしたでしょうか?
馬券の基本である単勝は軽視されやすい券種ですが、最も勝ちやすい券種でオッズの変動への対応も早いのがメリットです。
また、単勝馬券はストック馬との相性も良く的中率に対して爆発力がある券種です。今まで単勝馬券を買っていなかった人は、この記事を見て単勝を買ってみると凄さがわかるかと思います。
単勝についてのまとめをすると
- 穴馬になればなるほど単系馬券に配当妙味
- 単系馬券の中でも単勝が勝ちやすい
- 特に重賞はライトユーザーの購入が多いことを利用する
- 単勝とストック馬は相性抜群 連敗ならなお良し
- 他券種の相手で穴馬を買うなら積極的に単勝も