競馬場のコースや特徴を勉強しよう 函館競馬場編
今回は函館競馬場の特徴やコース形態について勉強してみたいと思います。
北海道で開催される中央競馬の会場は札幌と函館の2会場ですが、同じように見えて意外に違います。
そんな部分をわかりやすく書いていきますので、よろしくお願い致します。
函館競馬場の特徴
函館競馬場の特徴としては、札幌競馬場との比較で見るのが一番かと思います。
札幌競馬場の場合は簡潔に競馬場の特徴を書くと、円形に近いコース形態です。
函館競馬場の場合は小回りコースで水はけが悪いのが最大の特徴と覚えておきましょう。
札幌の場合は逃げ、先行有利の中でも差し、追い込み馬の好走が見られるので、馬券的な妙味を生み出すのは後方待機をする馬です。
函館の場合には小回り競馬場の特徴であるコーナー半径の小さいカーブが、逃げ追い込み馬の好走を阻害しやすい印象です。
函館競馬場 芝コース解説
函館の芝コースの特徴としては、とにかく重たく水はけが悪いに尽きます。
札幌競馬場の場合は暗渠菅がコース全体に入っているため非常に水はけが良く、比較的どんな状況においても馬場が傷みにくいですが、反対に函館競馬場の場合は雨が降ってしまうと重馬場や不良馬場になるケースが多く、平日に降った雨が週末になっても乾いていないケースも多々見受けられます。
函館 芝1000M
函館芝1000Mは新馬戦で使われるコースです。
スタート位置は向こう正面の途中からで、スタートしてから緩やかに坂を上っていくのがポイント。
函館の特徴としては逃げ、先行馬が圧倒的に有利なので、函館芝1000Mは逃げ馬を最も買うべきコースだと覚えておきましょう。
短距離コースと言うこともあってスタート直後からペースが一気に上がりますが、最初のコーナーまでの距離が比較的長いので取りたいポジションが比較的取りやすいと思います。
函館 芝1200M
函館芝1200Mは函館2歳Sや函館SSで使われるコースです。
スタート位置は2コーナーのポケットからで、最初の第3コーナーまでは非常に長い距離があります。
札幌の芝1200Mと比べられやすい函館1200Mですが、大きな違いは坂の有無。
札幌芝1200Mの場合は平坦なコースなので、ペースによって展開が大きく変わりやすいですが、函館の方は坂の影響によって比較的想像通りなペースになります。
ただ、札幌と函館芝1200Mを比べてみると函館の場合は差しや追い込みが決まりやすいので注意が必要です。
京都競馬場のように第3コーナーをから第4コーナーを頂点として、上ってから下る場合は逃げ、先行馬にとって非常に有利なコース形態なのですが、先述したように馬場が非常に重たいのでペースが少しでも早くなると前は一気に潰れてしまいます。
函館 芝1800M
函館芝1800Mはスローペースが多発するコースという特徴があります。
比較的函館の場合は坂の影響や馬場の影響からスローペースが多いのですが、芝1800Mに限ってはほとんどスローペースです。
スタート位置はゴール前からになり、最初のコーナーである第1コーナーまでは平坦になっているので多少のポジション争いは想定されます。
距離が長くなるとペースは落ち着くのが普通の考えですが、それに伴って中央競馬の中で一番馬場が重たいことも相まってペースを上げようと思う騎手はまずいません。
今までの芝1000Mや芝1200Mよりも距離が長くなっていて、馬場の影響が非常に大きくなってくるのが1800Mからなのが函館の芝コース全体の特徴です。
スローペースの前残りがまずは想像できますが、雨の影響や雨天時の開催によって内ラチ沿いが荒れているのであれば、逃げ、先行馬はほとんど好走できません。
函館 芝2000M
函館芝2000Mは芝1800Mと似ていますが、ペースが真逆になりやすいコースです。
スタートしてから200M長いだけでこんなに変わるのかと思うぐらい、前半のペースが速くなりやすいので注意。
最初の直線までの距離が約480Mと長くなり、それに加えて下り坂が長くなるのが要因になっていますが、基本的な考えは差し、追い込み馬を中心に狙うべき。
もしペースがハイペースまで行かなくてスローペースになったとしても、馬場の重さから逃げ、先行馬はスタミナ切れを起こしやすいコースです。
また、函館2000Mでスタミナ切れを起こして負けた先行馬に関しては、次走、距離延長や重馬場、不良馬場に出てきた場合は穴を空ける絶好のパターンです。
函館 芝2600M
函館芝2600Mは個人的にどんな長距離コースよりもスタミナを問われると感じています。
ただでさえ馬場が急変しやすい函館競馬場の重たい馬場を、2600Mも走るのは心肺機能強化にはもってこいのコースです。
狙い方も脚質やペースも加味するべきですが、いかにスタミナがあるか、粘り強さを持っているかの2点に尽きます。
函館競馬場 ダートコース解説
函館のダートコースは芝のように極端な特徴は無く、比較的一般的なダートの考え方で十分です。
コース設定も3パターンしかなく、フルゲートでも13頭のため配当妙味は少ないですが、小回り競馬場になればなるほど枠順が重要になるように、函館ダートも枠順が非常に重要になってきます。
多少の起伏はあるものの、基本的に前を走る馬が有利なことには変わりないので、枠順と馬の個体評価を重視することがおすすめです。
函館 ダート1000M
函館ダート1000Mは他の1000Mなどのダート短距離と同様に、逃げ、先行馬を狙うのがセオリーです。
差し、追い込み馬が勝つレースというのは、逃げ、先行馬よりも早いラップで走る必要がありますが、第3コーナーから下り坂、直線が短いという点から基本的にはノーチャンス。
コーナーから捲り差しが決まるレースもありますが、重要なポイントは半径の小さいコーナーでも加速できる捲り脚があるかどうかです。
初めからペースが一気に上がるので、外から被された時点で内枠は終了ですね。
函館 ダート1700M
函館ダート1700Mは差しや追い込み馬に有利に見えますが、逃げ、先行馬を狙うのがポイントになります。
函館ダート1700Mは最初のコーナーまでの距離も長くペースが上がりやすいことから、差しや追い込み馬にチャンスがあるように誰しも思うはず。
ただし函館競馬場のダートは多少の雨でも脚抜きの良い馬場になりやすいことから、逃げ、先行馬が多少のハイペースであっても垂れることが無く、そのまま前残りというケースが多々見られます。
函館 ダート2400M
函館ダート2400Mは中央競馬で開催される全ダートレースの中でも非常にタフなコースです。
起伏が非常に激しいので体力も奪われますし、ダートのセオリーである前のポジションを取りながら先行できる馬は本当に強い馬です。
コース形態を見ても後半にバテる馬が多くなるのは予測できるので、ダート馬の中でも比較的タフなレースで成績を残している馬が狙い目になります。
函館競馬場のトラックバイアス傾向
函館競馬場のトラックバイアス傾向として最も覚えてもらいたいのは、馬場が荒れやすいのと水はけが悪い芝コースと言う点です。
芝コースで使われる洋芝は水分の含有量が多いので、雨が降った時には非常に重たくなりやすいのは札幌競馬場と共通です。
特に函館競馬場の場合は水はけが良くないことが有名ですから、定期的に行われる芝への散水も天気予報を見て造園課の方が控える場合があります。
本来週末に雨が降りそうだから散水を控え、天気予報が急変して晴れてしまった場合、重たいと言われていた函館の馬場が高速馬場になるケースも過去に何度も見ています。
函館競馬場の特徴とトラックバイアス傾向 まとめ
今回は函館競馬場についての特徴を簡単にまとめてみました。
コースの特徴や狙うべきペースや脚質がわかってくると、もっと競馬も面白くなります。
北海道で開催される札幌競馬場と函館競馬場の違いや、函館のタフなレースを経験した次走など、北海道開催がもたらす影響は長く影響するので、しっかり函館競馬場の特徴を掴んで次走に穴を空けそうなヒントを見つけていきましょう。
また今回書いた内容については定期的に確認し、訂正や加筆を順次行っていきますので、暇がある時でも再度ご覧ください。