単勝回収率や複勝回収率から馬券を考えてみよう 基礎編
今回は単勝回収値や複勝回収値についてを解説しながら、最も効率的な馬券構成について考えてみようと思います。
地方競馬の馬券の買い方については以前記事にしましたが、今回は中央競馬で私が使っている馬券構成の考え方について解説してみようと思います。
この記事を読んだ方が少しでも買い方が上手になるキッカケになれば、私としても非常に嬉しく思います。
単勝回収率、複勝回収率について
まずは単勝回収率、複勝回収率と言う言葉ですが、自分の成績を見る時や予想家の方々が予想実績の証明として使うことが多いです。
回収率というのは的中した馬券から得られる配当によって上下するため、単勝回収率は1着にならなければ上がりませんし、複勝回収率であれば3着以内に来なければ回収率は上がりません。
回収率とは短期で考えるのではなく、長期で見る必要があり、
好走率×オッズ=期待値
的中率×オッズ=回収率
ということを理解していなければ、先に進むことができません。
それぞれについて詳しく書いてある記事があるので、わからない方は合わせてご覧ください。
まず馬券を考える際に、単勝や複勝の回収率について確認することが第一段階だと感じています。
- 単勝回収率とは選んだ馬または条件を単勝で買った場合の回収率
- 複勝回収率とは選んだ馬または条件を複勝で買った場合の回収率
中央競馬の競争馬は引退するまでの出走数も少なく、馬単体の回収率から馬券を構成することが非常に難しいので、条件に沿った単複回収率から馬券構成することが必要になります。
単勝回収率、複勝回収率を見る条件とは
馬券を考える時に回収率から考えるべきですが、どのような条件から見ればいいのか迷うと思います。
色々な回収率の見方があるのですが、過去のデータから高い回収率の条件を見つけることが大事かなと思います。
- 枠順
- 脚質
- 種牡馬成績
- 騎手
など、上げればキリがないほど色々な条件から過去の単勝回収率、複勝回収率を見ることができます。
例えば一番有名な予想ファクターの中に血統がありますが、血統で予想する場合は種牡馬やBMSなどの条件を絞って好走する確率などを予想します。
その場合に見るのが勝率、連対率、複勝率という3点になるのですが、その確率というのは馬券として的中する確率をただ表しているだけになります。
そのから更に踏み込むと、
- 勝率が○○%に対して回収率が89%
- 複勝率が○○%に対して回収率が101%
など、単勝回収率と複勝回収率の今までの成績が色々な情報媒体から見ることができます。
単勝回収率、複勝回収率から見えてくるものとは
単勝回収率(複勝回収率)とは勝率(複勝率)と今までの配当金額によって出されるものになるので、
- 勝率(複勝率)が高いのに単勝(複勝)回収率が低い場合、その条件(馬)は多くの馬券購入者に気づかれている
- 勝率(複勝率)が高いのに単勝(複勝)回収率が高い場合、その条件(馬)は多くの馬券購入者が気づいていない
- 勝率(複勝率)が低いのに単勝(複勝)回収率が高い場合、その条件(馬)は多くの馬券購入者が気づいていない
- 勝率(複勝率)が低いのに単勝(複勝)回収率が低い場合、その条件(馬)は買ってはいけない
という結果になります。
実際にどういう予想をしていても馬券は当たりますが、大事なポイントはその予想で本命、対抗、単穴の重めの印を回した馬が、儲かる馬かということが重要です。
儲かる予想ファクターを見つける時にも、単勝、複勝回収率から見てみると使うべき予想ファクターが見えてくると思います。
実際には勝率が高くて単勝回収率が100%を超えている条件が見つけられればいいのですが、見つけるのは中々難しいです。
現実的には的中率が低いのに、単勝(複勝)回収率が高い条件(馬)を見つける方が遥かに楽です。
実際に単勝1点で勝っている方も多くいますが、収支を伸ばすためには高いオッズを的中させる必要があります。
もう一点、複勝回収率の場合には本命寄りの複勝率が高い条件でも、高い複勝回収率の条件を見つけやすい印象です。
その理由は、
簡単な単勝回収率、複勝回収率の高い条件とは
狙っている馬や条件によって実際の単勝回収率や複勝回収率は大きく変動するために、データ分析ソフトなどがあると調べるのに非常に便利です。
実際に私もtargetのようなツールは使っていないのですが、簡単に単勝回収率と複勝回収率の高くなりやすい条件を覚えておくと便利です。
- 単勝回収率が高くなりやすい条件は中穴馬や逃げ馬
- 複勝回収率が高くなりやすい条件は人気馬と大穴馬や差し馬
それぞれの理由について知っておくと、馬券を構成する際に非常に便利になります。
単勝回収率について大事なのは1着になれなければ回収率が上がらない点です。大穴馬が勝つことも稀にありますが、レース数を重ねれば重ねるほど大穴馬の単勝回収率は下がる傾向です。
大穴馬が狙える条件に限り狙っていけば高期待値が見込めますが、実際にはあまり積極的に買うべきではありません。
そのため実際に勝率が現実的な数字で、単勝回収率が高くなりやすいのは中穴付近ということになります。
脚質についても逃げ馬のように1着か馬券外のようなピンかパーの方が、単勝回収率は高くなりやすいです。
その理由は以前のストック馬の記事でも書いていますが、未だに前走成績などのオッズが強く影響を受けるため、負ければ負けるほど人気はどんどん落ちる反面、単勝期待値はどんどん高くなります。
それとは反対に2着や3着などの中途半端な着順に入ってしまうと単勝で回収することができないことに加えて、次走は人気になりやすいので、単勝期待値は大きく下がってしまいます。
穴馬になればなるほど当てようとするため複系馬券が売れていくので、中穴以降は複勝オッズ×3<単勝オッズというの美味しい条件になっていきます。
私が考える単勝回収率が高くなる条件としては、
- 特定の条件下だけで好走する馬
- 逃げ馬のように前方で競馬ができ、負ける時は大敗する馬
複勝回収率が高くなりやすい条件としては人気馬や大穴馬と書きましたが、単勝回収率が高くなる条件と真逆の条件だと考えています。
人気馬が複勝回収率で優位になるのは、単勝と複勝の買い目点数とオッズ差から一目でわかります。
単勝オッズが1.2倍、複勝オッズが1.1倍のように人気馬になればなるほど、単勝オッズが的中率に対して割に合わない数字になってしまうからです。
大穴になればなるほど単勝、複勝のオッズ差は逆転し、複勝の何倍もの単勝オッズになるので単勝の方が狙い目になりそうに見えますが、単勝回収率のところでも書いたように勝率が著しく下がってしまうので、結果的に単勝回収率は下がってしまいます。
大穴馬の場合はとりあえず馬券内に入っただけで複勝配当が高いので、大穴を狙う場合には勝つことは難しい2.3着狙いで買う方が複勝回収率が非常に高くなりやすいです。
その2,3着に付随して差し馬などの後方馬の場合は、トラックバイアスの影響やペースによって前が崩れる場合などの展開によって、大穴馬が能力以外で馬券内に絡んでくるケースが多々あります。
展開の影響によって逃げ馬のような前方を走っている大穴馬も絡みことがありますが、その場合は勝ちきることが多いので単勝で狙うべきだと考えています。
脚質による狙いの方針として個人的な考えは、後方馬の場合は差し遅れや前が壁になるなどの、逃げ、先行馬に比べて紛れが起きやすいので複勝で買うべきという結論に至りました。
また、大穴馬の複勝と一緒に馬連や単系馬券を買う場合は、1着になる可能性も含めて買ってしまうので、そこまで大穴を攻められない人が多くて結局中穴馬を軸にする印象です。
結果的に更に人気が無い大穴馬にはそこまで投票数が集まらず、馬券内に入ってきた時には高回収が見込めるので、複勝回収率は高くなりやすいと感じています。
単勝回収率、複勝回収率の馬券 まとめ
今回は単勝回収率、複勝回収率についての基礎ということで、記事を書いてみました。
中央競馬の場合には地方競馬に比べて、頭数も多いですし配当も高くなるので、回収率を意識した馬券構成ができれば収支を大きく伸ばすことができます。
今回は単勝回収率と複勝回収率が高くなりやすい条件を中心だったので、次回は回収率を意識した馬券構成の考え方を中心に書いていこうと思います。
まだまだ書きたい記事は大量にあるので、一緒に競馬を勉強しながら楽しんでいきましょう。