オッズの歪み入門編 買い目点数から歪みを見つけよう
今回はオッズの歪みについて競馬初心者の方ように解説していきます。
オッズの歪みがわかればオッズによっては買っていけない券種などの判断がしやすいと思います。
今まで気にしていなかった部分であれば、今後の馬券収支に必ずプラスになるはずです。
オッズの歪みとは
オッズの歪みという言葉を聞いたことある方も多いかと思います。
オッズの歪みというのは実力に対して人気が合っていない(オッズが歪んでいる)場合に起こる現象のことを言います。
オッズの歪み方には2つの種類があり、
- 実力があるのに人気薄(穴馬)
- 実力が伴っていないのに人気上位(過剰人気)
を見つけられることが大きな期待値を積み上げることができます。
例を挙げると、明らかに実力が断トツなのに単勝12倍(5番人気)や実力が伴っていないのに単勝3.2倍(2番人気)などがオッズの歪みと言われます。
馬の能力値や評価から妥当であるオッズを適正オッズというのですが、実際のオッズと比べて高いのか低いのかが見比べることがオッズの歪みを見つける方法となります。
適正オッズに関しては一頭一頭の評価によるものなので、予想力や評価をする力を身につけることをまずは勉強していきましょう。
過剰人気馬がいるレースに参加しよう
過剰人気馬がいるレースというのはよく言われる危険な1番人気などがいるレースです。
枠順、持ち時計、適性、調教など色々な予想ファクターで馬の評価をするかと思いますが、その中で過剰人気馬を見つけることができれば積極的に馬券を買いましょう。
過剰人気馬がもしも1番人気であればかなりの票数を吸い込むので、それ以外の馬全体が高期待値になります。
競馬などのギャンブル全般で勝つために共通するのは逆張りです。
それについて詳しく書いてある記事はこちらから
オッズが歪む原因は?
オッズが歪む大きな原因の一つが競馬新聞などの情報誌や予想サイトの印によるものです。
ネットで色々な競馬情報が見られる現代ですが、未だにかなりの影響力があるのが競馬新聞になります。
競馬新聞でかなりの好評価をされている馬はほとんどと言っていいほど過剰人気になります。
私たちのように馬券を買う側の評価と新聞や有料のネット情報などの購買数を稼ぎたい評価は、目指している方向が違うためにズレやすくなります。
券種別で起きるオッズの歪み
ここからは券種別に起こるオッズの歪みについて説明していきます。
能力によるオッズの歪みもあるのですが、私自身一番重要だと思うのは券種別で見るオッズの歪みです。
単勝で1番人気の馬が馬連では3番人気から買われている場合や、ワイドではたくさん買われていて人気上位なのに三連複では全然買われていないなど券種によって大きくオッズは変わってきます。
そこで私が実践しているのは券種別の買い目点数からオッズの歪みを見つけて、買うか買わない(別券種への切り替え)かを判断しています。
普段は単勝を中心に買っているのですが、他券種があまりにも高い期待値で馬券を買えそうであれば積極的に狙います。
18頭立ての場合の券種別点数
- 単勝 18通り 的中1点
- 複勝 18通り 的中3点
- 馬連 153通り 的中1点
- ワイド 153通り 的中3点
- 馬単 306通り 的中1点
- 三連複 816通り 的中1点
- 三連単 4896通り 的中1点
18頭立ての場合は上記の買い目点数になるのですが、これを的中点数とオッズを組み合わせてみるとこういう計算になります。
- 単勝オッズ=複勝配当×3
- 馬連オッズ=ワイドオッズ×3=馬単オッズ×0.5
- 三連単オッズ=三連複オッズ×6
単勝と複勝、馬連と馬単とワイド、三連単と三連複などは計算もしやすいため、オッズを見ながら計算しやすいかと思います。
例を挙げるとすると馬連を12倍で買おうとしている場合、ワイドオッズが5倍、馬単オッズが22倍であればワイドを買った方がお得ですね。
三連単と三連複の比較にしても三連複のオッズの6倍以上でなければ、三連単は買うのを控えて三連複を買う方が得です。
券種別の買い目点数(的中率)からオッズの歪みを比べてみたのですが、このように券種別の的中率とオッズを含めて買い目を決めると回収率の面で有利になります。
頭数によって変わるオッズに比較に注目!
単勝と馬連や馬連と三連複など瞬時に計算できない部分、頭数によって的中率が変わる部分が特に注目してみましょう。
なぜ注目かというとそこにはオッズの歪みが多く発生していて、お得に馬券を買うのに適しているからです。
もう一度18頭立ての買い目点数を記載しておきます。
- 単勝 18通り 的中1点
- 複勝 18通り 的中3点
- 馬連 153通り 的中1点
- ワイド 153通り 的中3点
- 馬単 306通り 的中1点
- 三連複 816通り 的中1点
- 三連単 4896通り 的中1点
的中率の差で見ると単勝と馬単は17倍の差、単勝と三連単は272倍の差、馬単と三連単は16倍の差となっています。
例えば馬単を買う場合は馬単オッズの差が17倍以下の場合は単勝の方がお得、馬単と同じ1着2着で三連単オッズを見たときに馬単オッズの16倍以上差があれば三連単の3着全通りの方がお得となります。
特に人気薄の単勝を狙う場合には馬単や三連単の方がオッズが大きく歪んでいるので、買い目の点数が多くなりますが難しい券種の方を狙いましょう。
- 単勝 10通り 的中1点
- 複勝 10通り 的中3点
- 馬連 45通り 的中1点
- ワイド 45通り 的中3点
- 馬単 90通り 的中1点
- 三連複 120通り 的中1点
- 三連単 720通り 的中1点
買い目の点数は当然ながら18頭立てよりも少なくなりますが、注目する点は的中率の差が18頭立てと大きく変わる点です。
18頭立ての場合は単勝と馬単は17倍の差がありましたが、10頭立ての場合は9倍です。
馬単と三連単の差は8倍になります。
私の場合、頭数による的中率の差に注目することによってオッズの歪みをうまく利用するようにしています。
頭数によって大きく変わる券種別の的中率の差がわかれば、レース毎にお得な券種を選んで買うことができるのでおすすめです。
ちなみに券種別買い目の点数を計算する方法ですが、
- 頭数×頭数ー1=馬単の買い目点数
- 馬単の買い目点数÷2=馬連、ワイドの買い目点数
- 頭数×頭数ー1×頭数ー2=三連単の買い目点数
- 三連単の買い目点数÷6=三連複の買い目点数
となっていますのでご確認ください。
オッズの歪み まとめ
今回はオッズの歪み入門編ということで簡単に解説していきましたが、いかがだったでしょうか?
馬の能力値から適正オッズを導き出したりするのは大変な作業になるかと思いますが、オッズの歪みをうまく使うことによりお得に馬券を購入することができます。
まだまだオッズの歪みがある場面が多くあるので、またオッズの歪みに関しては別途記事にしてご紹介したいと思います。
特に券種別の的中率の差による歪みをうまく使えば券種の選定に迷うことが無く、適切な券種を選べるのでぜひ普段の馬券購入で活用してみてくださいね。