軸馬についての考え方 軸馬の選び方と基準となる条件を考えてみよう
今回は馬券の本命、軸馬について色々書いてみようと思います。
馬券の買う券種や買い方によって軸馬の選び方が非常に重要になってくるので、軸馬に向いている馬の選び方や穴党の場合の選び方について解説していきます。
軸馬とは?
予想の最初などによく決めるであろう軸馬ですが、軸馬として選ぶ基準については人それぞれです。
軸馬というのは予想の軸、馬券の軸となる馬という意味なので、軸馬が馬券外(3着外)になった時点でそれは軸馬では無いと考えています。
1点買いやボックス買いをしている方であれば、特に軸馬を決める必要もないですが、特に流し買いやフォーメーション買いをする方にとっては軸馬は重要です。
まず軸馬に求められる条件と基準について考えてみたいと思います。
軸馬にしやすい簡易的な選び方とは
軸馬を決める買い方ということは流しやフォーメーションで買うことが前提として考えます。
その場合に一番大事なのは買う券種によって2着以内または3着以内になる可能性が高い馬を選ぶことが軸馬の条件になります。
そうなると軸馬は人気馬から選ぶの?と聞かれそうですが、軸馬を人気馬から選ぶだけで回収率の面から見るとプラスになりやすいことは証明されています。
その理由として上位人気3頭が馬券外に飛ぶ確率は約10%未満です。
ただ軸馬に選ぶ馬が1番人気の場合、どの券種においても配当が安く、期待値と言う点においてはマイナスでリスクと配当が見合っていないことが多いです。
期待値についてわからない方はこちらからご覧ください。
軸馬の考え方について
ここからは実際に予想する時の軸馬に対する考え方や選び方についてですが、まず皆さんはどのように予想を開始していますか?
時間短縮で軸馬を決める場合は先ほどの人気順から決めると早いですが、実際には人気順やオッズを見るのは後の方になり、そこまで予想の重要ポイントにはならないと思います。
まず軸馬に大事なポイントは先ほども言ったように、買う券種によって連対率(2着以内)と複勝率(3着以内)のどちらを重要視するかによります。
馬連や馬単など2着以内を狙う軸馬の考え方
競馬場成績や距離別実績などデータによって連対率〇〇%という風に、ブログやTwitter、インターネットなど探そうと思えば色々手に入れられると思います。
ただ馬連や馬単などの2着以内での軸馬を狙う場合には連対率よりも勝率を重要視する方が、長期的に見て回収率が上がると考えています。
なぜ2着以内が堅い軸馬を探すのに勝率を見るのかと言うと、2着以内というのは1着馬との差が小さいことが多く、勝ち負けになることが絶対条件です。
1着になる可能性が高い馬(勝率)から選ばないで連対率を重要視する場合は、勝ちきれない2着、3着の馬も拾うことになるので、勝率で選ばれる軸馬よりもノイズが多く信頼度に疑問を感じています。
競馬というのはプロ野球の元監督である野村克也さんの言葉で表すと「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」だと思っており、勝てない馬、まぐれでしか勝てない馬と言うのはちゃんとした負ける理由があります。
1番人気の勝率について気になる方は、こちらからご覧ください。
ワイド、三連複など3着以内を狙う軸馬の考え方
3着以内を狙う軸馬についても、2着以内を狙う軸馬の考え方と同じで勝率を重要視しますが、個人的には複勝率も参考にしながら穴目の軸馬を狙います。
3着以内の軸馬も当然人気馬の中から選んだ方が回収率が高くなると言われているのですが、ワイドや三連複の場合は配当が跳ねる条件として穴馬が2頭以上絡むことが必要になってきます。
ワイドは人気馬―穴馬のように中穴を狙ってもいいのですが、ワイドは拡大馬連と呼ばれているように馬券内の穴馬を軸にして、穴馬―人気馬と穴馬―穴馬の高配当を狙いやすい券種でもあります。
また、ワイドの場合には買っていない人気馬が馬券内に来ても的中の可能性が残されているので、的中率も高い状態で維持できますし、穴馬が軸なので高配当にも期待できます。
興味のある方はワイドについての記事も合わせてご覧ください。
軸馬を選ぶ時の条件とは
軸馬は買う券種によって選ぶ人気を買えた方がいいと説明しましたが、軸馬を選ぶために色々な条件を知っておくと探しやすくなります。
簡易的に人気馬の中から選ぶ場合でも軸馬に向いている条件と照らし合わせてみると、より軸馬の選び方がうまくなり成績にもすぐ反映されます。
軸馬に向いているのは逃げ、先行脚質
まず軸馬に向いているのは逃げ、先行脚質になります。
その中でも特に向いているのは先行馬です。
その理由としては不利を受ける可能性が少ない脚質ということが一番の条件です。
差し追い込み馬の場合は後方から一気の脚を使って差し切ることを目的としている脚質ですが、
- 差し遅れ
- 前が詰まる
- スローペース
など逃げ、先行脚質よりも負けるパターンが多くなっています。
また、競馬場は基本的に逃げ、先行馬が有利な条件が多く、
- 競馬場開催初週から、トラックバイアスは内前有利から始まる
- 逃げ、先行馬のペース次第で展開が変わる
ので、年間の全レースで見ると圧倒的に逃げ、先行馬が軸馬に向いています。
逃げ馬の場合は先行馬よりも軸馬には向いていないのですが、逃げ馬だけ買っていれば年間回収率がプラスになるのはみなさんもご存じのはずです。
重賞レースはレースラップやペース傾向を参考に
軸馬に向いているのは基本的に逃げ、先行馬と書きましたが、重賞レースの場合には今までのレース傾向なども参考にすることをおすすめしています。
競馬場替わりや馬場の違いによってレースラップやペースも大きく変わりますが、競馬場のコース形態などの傾向を読み取ることもできるので、重賞レースのレース傾向はペースを読むためにも重要になります。
ペースからも軸に向いている脚質傾向が出てくるので、それだけで軸候補をかなり絞ることができます。
レースラップについて興味のある方は、合わせてご覧下さい。
枠順による成績も合わさると軸馬の信頼度UP
基本的に軸馬は逃げ、先行馬から狙いたいですが、開催が後半で明らかに内が荒れていての1枠1番などの場合は正直軸にするのは危険です。
芝の場合は基本的には内枠が有利で外枠になればなるほど、勝率と回収率共に落ちていく傾向にあります。
また、ダートの場合は逆で外枠になればなるほど成績が良くなるという傾向もあるので、狙っている軸馬と好成績の枠と合わされば自信を持って軸馬を選ぶことができます。
枠順による記事もあるので、気になる方はご覧ください。
騎手の成績を重要視
もう一つは騎手の競馬場のコース別成績や、重賞実績などを見て勝率と複勝率からも狙える時は狙っています。
基本的に年間全レースの半分以上はリーディング上位約20名のジョッキーが勝っています。
重賞レースを勝てるジョッキーと言うのも限られていて、トップジョッキーが乗る馬を軸にするのが順当な考えです。
特にG1などの注目度が高いレースの場合はプレッシャーが強くかかってしまうので、経験不足のジョッキーには荷が重く、リーディング上位のジョッキーは慣れているのでとても安定しています。
また軸馬に向いている馬の特徴としてお手前馬と呼ばれる、ジョッキーが毎回同じ馬も安定感があります。
それとは逆に、乗り替わりの場合には軸が堅そうな馬であっても相性が合わない場合もあるので、騎手の乗り替わりは軸馬として基本的に割り引いて考えましょう。
ジョッキーの特徴や乗り方のクセがわかっていると、乗り替わりであっても軸馬として買える安定感があるのか判断もしやすいので、軸馬を選ぶ際にはやっぱり騎手が重要だと言えます。
軸馬の考え方 選び方や基準となる条件のまとめ
少し時間があったので軸馬について書いてみたのですが、何かしら見ていただいた方のプラスになってくれると嬉しいです。
特に軸馬の場合は買う券種によって少し考え方が変わると思っていて、人気馬から買った方が回収率が高くなるとわかっていても、穴から買いたくなります。
穴を軸馬として買う場合には特にレース選定や予想の精度が重要になってくるので、これからももっと勉強しながら軸馬についての知識を高めていければなと思います。
軸馬の考え方や選び方をまとめると、
- 人気馬を軸馬にする方が回収率は上がる
- ワイド、三連複などの場合は穴を軸馬にする方が勝ちやすいと感じている
- 軸に向いているのは逃げ、先行脚質
- 軸馬を選ぶ際に、軸にできるジョッキーと言う考えが大事(競馬場成績が重要)