初心者でもしっかり読み解ける!馬柱の見方 近走成績編

2020年6月14日競馬の基礎競馬初心者, 近走成績, 馬柱競馬の基礎, 近走成績, 馬柱

東京競馬場
竹之内
竹之内
どーも、竹之内です!
今回は近走成績の見方について解説していきます。
近走成績と聞くと出走表に一緒に書かれているのですが、着順だけを見ていませんか?
それ以外にも今回のレースを好走するヒントがたくさん隠れているので、正しい見方を今回説明していきますね。

一番わかりやすい着順について

出走表
出展元:JRA

まずは着順についてですが前走が1着の場合は人気も集中しがちで、そっちに目がいきがちなのですが重要なのは着順ではありません

特に重要なのはレースレベルを見ることです。

レースレベルは中央競馬の場合は複数のクラスに分けられており

  • 新馬戦
  • 未勝利戦
  • 1勝クラス
  • 2勝クラス
  • 3勝クラス
  • オープン

などがあります。
近走成績がどのクラスでの着順なのかと、今回のレースがどこのクラスによっても変わってきます。

今回のレースがもしも1勝クラスの場合は未勝利戦での1着の成績があっても、それを評価するかは内容にもよります。

もう一つ、同じクラス何回も走っている場合は一緒に走っていた他の馬のレベルによっても、着順の評価が変わるので注意が必要です。

近走成績の着順が良くない場合は消し?

近走成績の着順が良くない場合は調子が悪い場合もあるので、消しの可能性の方が高いですがしっかりと検証する必要があります。

着順が良くないレースの

  • レースレベル
  • 不利の有無
  • 距離の適正
  • 馬場の適正
  • スタートの出遅れ

を確認し、馬本来の力を出せていない状態での着順であれば気にしなくてもいいでしょう。

近走成績の着順によってオッズが引っ張られることが非常に多いので、着順が悪い馬をしっかり検証することが穴馬の発見に大きく繋がっていきます。

着差から順位の価値を見極めよう

着順の他に着差が近走成績の評価に大きく関わっていくので覚えていきましょう。

着差とは惜しくも負けてしまったレースの場合に、1着の勝ち馬との差を表したものです。

勝ち馬から何秒遅れているのかが必ず書かれているので、どれぐらい離されて負けなのかを確認することによって負けていても評価できる場合があります。

1秒の遅れが6馬身と言われているので1馬身差は0.2秒の遅れです。ハナ差、アタマ差、クビ差の場合は0.1秒から0秒までの僅差の接戦ということがわかります。

例えば近走成績で着順が6着ですが着差が0.1秒とあれば、ゴール前で一つの塊になっていたことがわかります。その場合は前が壁になっている場合や、展開によって負けてしまったなどの敗因がわかる場合は検討する価値があります。

レースの位置取りがわかれば展開がわかる

ここからはレース中の位置取りについて覚えていきましょう。

位置取りとはそのレース中にどこのポジションで走りながらゴールしたかが書かれているので、それぞれの馬のレース展開が一目でわかるようになっています。

例えば着順が1着の馬の位置取りが②②②となっていた場合には、レースが始まって2着の位置に位置取りをしています。そのまま最終コーナーを回って最後の直線で逃げている馬を捉えたことがわかりますね。

位置取りがわかれば馬の脚質もおのずとわかるので、位置取りもしっかり見てから評価をするようにしましょう。

位置取りからわかる評価する近走成績の見極め

評価できる位置取りというのは②や③のように好位置につけながらレースを展開し、最後に1着になっているような場合は先行馬として最大の評価を上げてもいい内容です。

位置取りの近くに必ずH、M、Sというレースのペースが書かれているのですが、それがもしも先行馬に不利なハイペースであればなおさら評価を高くしても問題ありません。

評価できない内容というのは好位置につけていて最後の直線で抜かされて10着などの場合は、最後の直線でバテてしまったかハイペースで足が上がってしまったことが考えられます。

その他には最初から⑥の中団や⑫の後方などに位置取りをして、そのまま着順が変わっていないのであれば、ただついて回っているだけなので評価はできません。

走破時計から馬の能力を見抜こう

馬4

走破時計とは1着馬の場合は勝ち時計、2着以下の場合は勝ち時計に着差を足したタイムなのでその馬の走ったタイムが書かれています。

走破時計は早ければ早い方が評価できるのは当然ですが、馬場や競馬場、開催何日目かによっても時計の出やすさは変わってくるので馬の能力としてそのままの評価とはいきにくいです。

時計を比べる時に一番効果的な使い方はクラスを昇給して初戦などの場合、同じ距離で同じ競馬場だった時は力が通用するのかを見比べるのに非常に適しています。

道悪などの場合でも時計がかなり遅くなってしまう馬もしくはそこまで時計が変わらないのかを判断し、馬場が悪くても走れる馬かどうかの判断材料としては適している情報になりますね。

上がり3Fはいい脚をもっているかの確認

走破時計の横に34.0などの数字が書いてあるのですが、それは上がり3Fの時計になります。

上がり3Fとは最後の600m(1F=200m)のラストスパートでの時計になるので、最後の加速力を見るのに適している情報です。

最後の加速が鋭い馬というのはペースによっても左右されますが、上がり3Fが早ければそれだけ瞬間的に加速していることがわかるので評価が高くなります。

特にスローペースでの差し・追い込み馬、ハイペースでの逃げ・先行馬のように不利な展開からの上がり3Fが早ければ、馬の能力は非常に高いことがわかりますね。

ローテーションから厩舎の勝負気配を察知

競走馬は毎週レースに出るわけでは無く、何週間も感覚を開けて出走するのが大半です。

その感覚をどれぐらい開けるのかと、どのレースを選んでいるのかをローテーションといい厩舎サイドの考えや勝負がかりがわかることがあります。

一般的には中4週前後が多いのですが重賞レースの前などローテーションを長くしてから出走する場合があり、それは勝負をしにきていることが多いです。

また、今回のレースは太目を叩くと言われる体を絞る目的でレースに出ている場合もあります。
その場合、目標としているレースは今回のレースの次の場合が多く、勝負にきていないため好走することはほぼありません。

厩舎ごとに勝負のローテーションや狙っているレースがあるので、そこの部分を見極められると予想の精度がより高くなります。

ローテーションと一緒に馬体重も確認しよう

太目叩きの目的で出走している場合を見極める方法として、近走成績の馬体重の変化を見る方法があります。

馬体重が増えていないのであれば叩く必要が無いので、勝負に来ていることが多いです。
その場合は馬の仕上がりを判断しなければならないのですが、馬体重と合わせてパドックでの仕上がりを見れればより精度が高くなります。

2歳や3歳の場合はまだまだ成長するので馬体重が増えていくのが当然なのですが、-10キロ以上下がっている場合や、長期休養明けで馬体重が下がっている場合は調子が悪いことが多いので注意が必要です。

近走成績から読み解ける まとめ

簡単ではありますが近走成績から読み解ける情報についてわかりましたでしょうか?

馬柱の中の近走成績はまだまだ色々な情報を読み取ることができるのですが、今回紹介した項目を少しでも理解していただければ競馬がもっと楽しくなるはずです。

競馬の醍醐味は予想だと思っていますので、自分なりの予想方法を確立しながら楽しく競馬と向き合ってもらえればと思います。

まだまだこれからも色々な情報を「うまSTUDY」にて発信していきますので、これからもぜひご一読をよろしくお願いします!

合わせて出走表についても振り返ってみませんか?

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