競馬初心者に知ってほしい!競馬の期待値計算とは


今回は期待値の計算方法についてを解説していきます。
期待値というのは競馬をする上で重要な考え方で、勝ちを目指すのであれば期待値の計算ができなければなりません。
今回の記事では期待値についての基本となりますので、ぜひ身に着けてくださいね。
競馬でいう期待値とはなにか

期待値というのは簡単にいうと計算上で求められる期待収支のことを言います。
競馬の予想をした段階で外れることは考えていないと思いますが、客観的に価値を判断するためにも期待値を考えることをぜひ取り入れてもらいたいと思います。
まず期待値が1であれば計算上で回収率100%を示していて、1よりも大きい場合は儲かります。
また、1よりも低い場合は投資金額よりも回収金額の方が少ないので損になります。
競馬でいう期待値というのは好走率(的中率)×オッズによって求められ、どのレースにしても期待値を計算しながら馬券を購入することが重要です。
常に期待値が1以上の馬券を買い続けていればレース数を重ねるほど計算上はプラスになっていくので、期待値を意識することは競馬をやり続けるのであればぜひ覚えておきましょう!
回収率の記事にも期待値について書かれていますので、合わせてぜひご覧くださいね。
期待値の計算方法

期待値は好走率(的中率)×オッズで計算できると書きましたが、わかりやすいように例題を元に一回求めてみようと思います。
今回はわかりやすく単勝で考えますが圧倒的に強い馬がいたと仮定します。
不利も無く50%前後の確率で1着になりそうな場合オッズ何倍だったら買いたいでしょうか?
- 圧倒的な1番人気の1.4倍
- 人気が割れている2番人気の2倍
- あまり人気になっていない3.5倍
上記の例でいくと実際に買えるのは3番目しかありえないのですが、わかりましたでしょうか?
1の場合は好走率(50%)×1.4=期待値0.7
2の場合は好走率(50%)×2.0=期待値1
3の場合は好走率(50%)×3.5=期待値1.75
となりますので、期待値が最も高く継続する度にプラスになるのは3しかないですよね。
期待値が1.75倍あれば同じ期待値で年間100万円分の馬券を購入した場合、購入金額100万円に対して175万円の回収が見込めます。
その場合の回収率は175%なのでかなり高い回収率になります。

実際の好走率を求めるためには
オッズについては目で見てわかるのですが、好走率については目で判断することができないため非常に難しいですよね。
好走率を判断するのは予想ファクターを使って想定好走率を導き出す必要があります。
使う予想ファクターによって想定好走率がレース毎に変わるのですが、年間通して自分の予想での好走率(的中率)がわかれば現状の馬券の買い方とオッズから期待値は求めることができます。
まずは自分自身の予想精度を見つめなおして、好走率を数字にしてみましょう。
もう一つは予想ファクターや人気別などの勝率を利用してもいいかもしれません。
参考までにJRAのデータを載せておきますが、いつの時代になってもこの表から大きくずれることはまずありません。
人気 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1番人気 | 32.8% | 51.4% | 63.8% |
2番人気 | 19.0% | 38.2% | 52.7% |
3番人気 | 13.3% | 29.2% | 42.6% |
4番人気 | 9.2% | 20.0% | 32.0% |
5番人気 | 7.5% | 16.1% | 26.9% |
6番人気 | 5.5% | 12.6% | 21.1% |
7番人気 | 3.8% | 9.3% | 16.3% |
8番人気 | 3.1% | 7.5% | 13.5% |
9番人気 | 2.2% | 5.7% | 10.3% |
10番人気 | 1.2% | 3.8% | 8.0% |
年間で的中率が10%前後の場合はオッズが10倍以上だけを買わなければ期待値が1以上にはならないのでレースを厳選する必要があります。
参加するレース数を多くするためにも予想力を見直すことを優先しましょう。

特に穴馬が好走するのを見抜けるとオッズが高く期待値を稼ぎやすいので、穴馬を狙うことが高期待値を取りつつ回収率を上げる近道になります。
期待値を使って馬券を購入するには
実際に期待値を計算してから馬券を買う時にどのように買うか迷いますよね。
馬券を買う際に一番おすすめなのは単勝や複勝などの的中率の高い馬券です。
馬券生活者の方やプロの予想家の方も単勝複勝を購入しており、的中率の高さから期待値の数値に収束しやすく収支が安定しやすいのですね。
期待値計算も1頭1頭の計算になるので計算しやすいですし、なにより資金が少なくても安定して馬券購入できる点です。
競馬初心者の方や限られた資金の中で競馬を楽しむ場合には、高い的中率の馬券種を使わないとどうしても資金破産の確率が高くなってしまいます。

低い的中率なのと不的中が続くとかなりの資金を吐き出してしまいますが、ぶれずに同じことができる方のみにおすすめする買い方になります。
高期待値の馬を見つけた時の資金配分
例えば単勝で優秀な馬がオッズ20倍以上の場合、みなさんは普段通りの金額で購入していますか?
- 予想して期待値を計算した馬が人気が無いと自信が無くなり賭け金を少なくする
- 的中してもオッズが高いので、低い賭け金で馬券を購入する
この二つのどちらかにでも当てはまる場合は非常にもったいないです。
高期待値のレースを見つけた場合は期待値を積み上げるためにも、無理ない範囲で賭け金を上げて勝負する方が長い目で見て回収率は安定します。
期待値計算のまとめ
期待値の計算について簡単ですが書いてみましたがいかがでしょうか?
まずは正確に期待値計算できなくても焦らずに、おおよその計算でも大丈夫かと思います。
勝ちそうな馬のオッズが低いなら見送ったり、高いなら勝負したりなど期待値を意識していれば結果はついてくると信じています。
より高期待値を得るためにも予想の精度が非常に重要になってきますので、予想の勉強は怠らずに楽しい競馬ライフを過ごしていきましょうね。