単勝回収率や複勝回収率から馬券を考えてみよう 実践編
今回は前回の基礎編の続き、実際に馬券を回収率を見て買う場合の考え方について書いてみようと思います。
私は今まで予想通りに買うことが多かったですが、馬券で勝つには回収率から馬券構成を考えてみると、成績が向上しました。
馬券構成で悩んでいる方にとって、何かしらのヒントになればと思います。
なぜ単勝回収率や複勝回収率から馬券構成を考えるのか
以前にも馬券構成の考え方についての記事を書いていますが、今回は回収率の視点から馬券構成を考えてみたいと思います。
以前に書いた馬券の記事では穴狙いの必要性や単勝、複勝、ワイド、馬連の使い方や考え方を書いているのですが、なぜ単勝回収率や複勝回収率の視点から馬券構成を考える必要があるのでしょうか?
- その理由は単勝で買うべき馬、複勝で買うべき馬が異なるからです。
前回の単勝回収率と複勝回収率についての記事にも書きましたが、基本的に単勝で狙うべき馬と複勝で狙うべき馬は別物と考えています。
詳しくは前回の記事にも書いてあるのですが、簡単に人気順だけで見ると、
- 単勝回収率が高くなりやすいのは中穴馬
- 複勝回収率が高くなりやすいのは人気、大穴馬
ということになります。
その理由については、前回の記事を合わせてご覧ください。
自分の本命成績から馬券構成を考えることが大事
本題に入る前に今まで馬券購入したレースにおいて、本命の成績は記録しているでしょうか?
本命というのは印で言うと◎ですが、馬券を購入する時には軸として馬券を購入するので、本命の成績というのが非常に重要になってきます。
長期的に見て本命の成績が単勝回収率、複勝回収率ともに100%を割っているのであれば、そもそも本命にしている馬の選択が間違っています。
一般的に軸にする馬は人気馬の中から選ぶべきだと捉えている方も多いですが、的中率よりも本命にしている馬の回収率をメインに考えることが、馬券で勝つ最大のポイントと思っています。
人気馬を闇雲に本命にして三連単や三連複などで高配当が当たっても、確率の母数が非常に大きいので確率の収束まで時間がかかりますし、間違った買い方や勝てない本命馬を選んでいても正解なのか判断が難しいです。
確率の収束について気になる方は、こちらからご覧ください。
単勝回収率、複勝回収率から馬券構成を考える
それではこの記事の本題になる単勝回収率、複勝回収率から馬券構成を考えていきましょう。
特定の条件や人気順による回収率の高くなりやすい馬から入っても問題は無いのですが、今までの本命成績から馬券構成を考える方が馬券収支を一気に改善できると思います。
普段から単勝や複勝を買っている方であればイメージが付きやすいと思いますが、基本的に上位人気で年間回収率プラスを達成しようとすると相当な予想力が必要です。
複勝回収率が高くなりやすい条件として本命(上位人気)も含まれていますが、複勝単体では1番人気の1.1倍などの低オッズが含まれています。
ただ人気馬の場合は単勝オッズに比べて複勝オッズの方が的中率とオッズ差で見比べると断然複勝を買うべきで、三連複と三連単のオッズをも見ても一目瞭然です。
人気馬が1着の単系馬券は基本的に妙味が無いので、人気馬を軸にする場合は三連単がメインであっても人気馬軸の複系馬券(三連複など)を買うべきです。
本命馬の単勝回収率が高い場合
自分自身の本命馬の成績が単勝回収率100%超え、複勝回収率100%未満の場合についてです。
基本的に単勝回収率が高い場合には単系馬券に振り切って買う方が、馬券収支は上げやすいと考えています。
単系馬券と言うと、
- 単勝
- 馬単
- 三連単
の3つになるのですが、単勝回収率が高い場合には単勝自体で100%を超えているので、長所をさらに伸ばすことが競馬で勝つポイントとなります。
予想家の方で単勝回収率が高くて複勝回収率が低い場合で三連複やワイドを購入している方もいますが、的中率を無視して回収率だけを考えるのであれば単系馬券だけに資金を注ぐ方が効率的です。
馬単の場合には単勝回収率が100%超えている本命馬を1着固定にし、2着全流しが単勝と同じ意味になるので、全流しの頭数から数頭削るだけでも単勝よりも期待値は高くなると考えています。
どうしても人気馬の方が上位の着順に来やすいので、点数を絞る意味を込めて。
三連単の場合も馬単同様で、三連単の3着全流しにすると馬単と同じ意味合いになるため、3着を数点に絞る方が馬単よりも回収率を上げやすいと感じています。
単系馬券を買う時のポイント
単勝回収率が高い場合は単系馬券に振り切った方が回収率は高くなりますが、的中率は非常に下がってしまいます。
そのため単系馬券の特徴として1着が中穴以上の時に絞ることで、複系馬券よりも遥かに高い配当を得ることができます。
穴馬を狙えば狙うほど複系馬券に票数が流れてしまうのは、長年に渡りオッズを見てきて変わらない部分なので、狙い目です。
中穴以上を本命として狙う場合や自分自身の単勝回収率が100%を超えている場合には、強気に単系のみで攻めてみるのも一つの手段だと思います。
何度も言いますが、単系馬券の1着人気馬は同型の複系馬券と比較しても配当が安くなりがちですので、個人的にはお勧めしません。
単系馬券を複合して買う場合
回収率だけで買う場合には単系であれば単系にまとめる方が回収率を上げやすいですが、できるだけ複合して買うことが少しでも的中率を上げるポイントとなります。
単勝、馬単、三連単の3つはセットで考えて、単勝を基本として馬単までは金額を張り、三連単は試行回数で見ても確率の収束が難しいので、当たればラッキーぐらいがいいかと思います。
本命馬の複勝回収率が高い場合
次は単勝回収率が低くて、複勝回収率が高い場合についてです。
単勝回収率が低くて複勝回収率が高い馬ということは、
- 人気馬で1着になっても配当が安い
- 勝ちきれないが、複勝圏内に入ってくる中、大穴馬
が基本的には該当します。
ただし中穴馬の場合は比較的票数も集まりやすく、穴を狙いたいが強気に攻められない方が多数購入しているイメージがあり、単勝回収率の方が期待値は高い印象を持っています。
単系馬券同様に複勝回収率が高くなりやすい人気馬や大穴馬を軸とする場合には、複系馬券でまとめる方が非常に効率的です。
複系馬券というと、
- 複勝
- ワイド
- 三連複
の3つが該当するわけですが、それぞれの特性としては単系馬券の考え方として同様です。
複系馬券を購入する時のポイント
複系馬券を購入する時のポイントとしては単系馬券と基本的には変わらないのですが、人気馬を軸にする場合と大穴馬を軸にする場合では少し考え方が変わってくると感じています。
複勝の記事にも書いていますが人気馬の複勝に至っては、相当な予想力が必要とされる買い方ですので、競馬初心者の方が一番陥りやすい罠だと感じています。
逆に複勝で回収率を上げやすいのは大穴馬を狙う場合で、人気馬軸で回収率を上げやすいのは三連複です。
分かりやすく書くとすれば、
- 人気馬を軸にする場合は、三連複かワイド
- 大穴馬を軸にする場合は、複勝かワイド
が一番安定して回収率を上げられるように感じています。
馬連の扱いについて
単系馬券は1着になった馬の単勝回収率に影響しますし、複系馬券は3着以内に入った馬の複勝回収率に影響します。
ただ、馬連の場合は1,2着の扱いになるので、複系馬券よりは単系馬券に近いのかなと感じています。
3着までを考えなくていいので考え方としては馬単と非常に似ていますね。
馬連の場合には連対率が重要なのですが、連対率に関する回収率というのは考え方が非常に難しいため、単勝回収率の高い馬が2着になった時を拾うイメージで買っています。
馬連について詳しくは、こちらからご覧ください。
単勝、複勝回収率から馬券構成を考える まとめ
今回は単勝回収率や複勝回収率から馬券を考えてみましたが、まだまだ奥が深い部分だなと感じました。
馬券構成に関して言うとオッズフィルターや穴馬バイアスなど、馬券購入者の意図や人数によって大きく変化するため、今は回収率が100%を超えている正しい買い方だとしても、数か月や数年経つと勝てない買い方に変わっていたりします。
大切なのはどのような場面やタイミングにおいても馬券構成に正解は無く、常に変化を取り入れながら最善の方法で馬券を購入するしかありません。