複勝の効果的な買い方と使い方について
今回は馬券の中で一番当たりやすい複勝について解説していこうかと思います。
普段から単勝メインで買っている私ですが、複勝の買い方や使い方によってうまく単勝と組み合わせることもできます。
それを含めて複勝について書いていきますので、最後までご覧ください。
複勝とは
複勝とはみなさんご存じの通り、複勝というのは3着以内に入れば当たる馬券のことを言います。
出走頭数が7頭以下の場合には複勝馬券の的中は2着まで、8頭以上の場合には3着までとなっているので覚えておきましょう。
個人的な考えですが複勝は単勝と同様に払い戻し率が80%となっているので、効果的な買い方や使い方をわかっていれば収支を上げやすい券種だと思っています。
競馬初心者の方やこれから競馬を始める方などに勧める馬券として複勝が良く挙げられますが、券種の中で一番初心者が勝ちにくいのが複勝だと感じています。
複勝は当たりやすい反面、回収率100%を超えられる方法を知っていないと、まず勝てないと思います。
他の券種と複合して買うにしても、なぜ複勝を買うのかを知らないと勝つのは難しいです。
ただ、どの券種にしても単勝や複勝が基本になっているので、複勝でしっかりプラスにすることができるのであれば、他の連複馬券の軸選定で迷うことが無いと思います。
まずは複勝のメリット、デメリットから勉強していきましょう。
競馬を始めたばかりで馬券の種類などもわからない方は、こちらも合わせてご覧ください。
複勝のメリット
複勝のメリットは先ほども書いた通り、高い的中率です。
フルゲートの18頭立ての場合には複勝1点の的中は3頭となり、的中率は3/18=16.7%となります。
この的中率は単純に出走頭数から見た的中率になるので、予想も加味するとかなりの高い的中率が期待できる券種となります。
最近では投資競馬という言葉も流行っているように、投資として競馬をやる方も多くなっています。
投資競馬で使う券種として複勝が一番人気で、高い的中率のおかげで資金回転しやすい券種です。
複勝のデメリット
複勝のデメリットは何と言っても配当の安さです。
配当が安い分的中率が高いですが、ちゃんとした複勝の買い方ができていないと買えば買うだけ負けやすくなります。
1番人気の複勝オッズを見てみても1.1~1.9倍の中で推移していることが多いので、人気どころの複勝であれば的中率90%付近まで行かないと期待値も無く難しいです。
期待値についてわからない方はこちらの記事も合わせてご覧ください。
複勝のおすすめの買い方(複勝のみ)
ここからは複勝のおすすめの買い方(複勝のみ)について解説していきます。
先ほどのメリット、デメリットにも書きましたが複勝馬券は的中率が高いですが、配当が安いという馬券です。
その複勝馬券の特徴を掴んで、おすすめの買い方は2つの方法があります。
- 人気馬に複勝1点(上級者向け)
- 穴馬に複勝1点または2点
人気馬に複勝1点で買う方は予想力がずば抜けている、もしくは競馬初心者の方の両極端が大半です。
1番人気の複勝率は約60%~70%と言われていて、2番人気で45%前後になっています。
1番人気の複勝率が仮に60%として、複勝オッズの下限が1.6倍であった場合に買えますか?
私のように期待値で馬券を買っている方であれば、買ってはいけない馬券ということがわかると思います。
人気馬の複勝1点勝負は的中率が80%~90%前後をキープできていれば当然買える馬券となるので、予想力の高い上級者でなければ勝つのは難しい買い方です。
人気馬の複勝1点で勝てる人は、人気馬の取捨選択が本当にうまい人が多い印象です。
穴馬に複勝を賭ける場合
一般的に複勝のみを買う場合はある程度配当が付く穴馬を狙う方が多いと思います。
穴馬の複勝1点は人気馬の複勝1点に比べて期待値がある場合が多く、オッズの歪みも多々見られます。
狙う人の傾向としては単勝までは狙えないが馬券内は堅そうだと思っている場合に買います。
中央競馬の場合、複勝の平均配当は約400円前後になるので、その付近を狙うのが一番的中率と配当のバランスがいいと考えています。
実際に複勝で400円付けばかなり高額なオッズとなるので狙い目です。
また、穴馬の場合には400円前後の中穴に加えて、大穴の複勝も同時に買う複勝2点買いも効果的だと思っています。
複勝以外にも単勝、馬連、ワイドもそうですが、馬券をいくつか買う場合には合成オッズで考えるのが重要です。
合成オッズについてわからない方は、こちらも合わせてご覧ください。
複勝、穴馬2点買いの合成オッズについて
複勝で穴馬を狙う場合に1点買いがいいのか、2点買いだと損ではないのかなど疑問に思う方も多いはずです。
例えば複勝4倍の穴馬に1点買いの場合はオッズ4倍です。
それに加えて複勝10倍の馬を一緒に買った場合に合成オッズはどうなるかを見てみましょう。
- 複勝4倍(1÷4=0.25)
- 複勝10倍(1÷10=0.1)
- 逆数の和(0.25+0.1=0.35)
- 合成オッズ(1÷0.35=2.85)2.85倍
合成オッズは2.85倍となり約3倍です。複勝4倍の馬1点の場合には4倍が付くのですが、複勝10倍の馬を加えて買うと多少合成オッズが下がるだけですね。
絶対に自信のある複勝4倍であれば1点買いでもいいですが、複勝4倍と複勝10倍の馬両方とも気になる場合には両方買うのも方法として使えます。
ただ、複勝4倍の馬と一緒に買う馬のオッズが低い場合は、合成オッズが著しく下がるのでおすすめできません。
あくまで複勝の穴馬2点で買う場合は軸となる馬よりも高い複勝オッズの馬を加えるようにしましょう。
単勝と合わせて買う時の複勝の使い方
ここからは今回の記事のメインであり、私が伝えたかった本題となります。
Twitterを見ていただいている方ならわかりますが、普段から私は単勝をメインとして馬券を買っています。
単勝多点買いの収支だけも安定しているのですが、複利運用を考えた際にもっと的中率が高くなる買い方を探していて、色々な券種について研究中です。
単勝と複勝を合わせて買う単複も一般的な買い方ですが、単複も簡単に思えて意外に奥が深く、正しい複勝の使い方が分かればもっと収支は改善されると思います。
ここではそういう複勝の買い方や適切な複勝の使い方について少しでも説明できればと思っています。
単勝と複勝の買い方
まずは単勝と複勝についてですが、数多くの人が実践している買い方だと思います。
1着を当てる単勝に加えて3着までが的中となる複勝の組み合わせなので、馬券の点数を極力抑えた買い方です。
単勝と複勝を買う時に1番重要なのは、買おうとしている馬が本当に単複で買っていい馬なのかどうかということです。
まず、オッズの面から見るとアーモンドアイやコントレイルのような人気を集めやすい馬の場合、単勝1.1倍、複勝1.1倍というのをよく見ます。
こういうオッズの場合に単複を買う人はなかなかいないと思いますが、単勝に比べて複勝は3倍当たりやすいので、オッズも複勝オッズの3倍以上が単勝オッズになっている必要があります。
先ほどの単勝1.1倍、複勝1.1倍の場合は複勝1点買いか、見送ることが重要です。
複勝の3倍の配当が付く単勝オッズの場合には単複で買える馬券になるのですが、もう一つ大事なのは勝ちきれる馬かどうかです。
競馬を長くやっていると馬券内には来ることがあるが、1着にはなれない馬というの見つけられます。
展開やトラックバイアス、枠順など様々な要因が噛み合っていても勝ちきれない場合は、単複では無く複勝1点か複軸として馬連や三連複を買う方が得策です。
特にそういう馬の場合は複勝オッズに比べて単勝オッズが異常に高いので、私のような単勝派の人は買うかもしれないですが、複勝1点の方が無難だと考えます。
先ほども書きましたが単複で買う場合には複勝オッズの3倍以上の単勝が付いていることが条件で、予想の本命を買うのではなくできるだけ期待値が高い1着に来そうな馬を買うのが回収率を上げるコツです。
もう少し別な言い方をすると、それぞれの単複オッズが適性だとした場合、本命のA馬の単勝オッズが4倍、対抗のB馬が10倍の時はB馬の単複を買いましょう。
だいたい単複を買っていて負けている人は予想の本命を買ってしまう傾向がありますが、同じような的中率もしくは若干の差の的中率の場合は対抗や単穴のオッズが高い方を狙う方が回収率は上げやすいです。
もし、本命がよほど強くて自信がある場合は複勝を買う必要が無いので単勝1点で十分です。
単勝に加えて複勝を買う場合は1着の可能性があって、できるだけ人気薄を買うことが重要です。保険としての複勝は有力だと私は思っています。
単勝と複勝を買った場合の資金配分について
ここでもう一つ単勝1点、複勝1点で買った場合の資金配分について説明していきます。
この資金配分については個々に色々な考え方がある部分になりますので、あくまで私個人の考えについて解説させてもらいます。
複勝1点買いの場合は穴馬を買うことによって回収率を上げやすいのですが、100%の壁を超えるのは中々難しいと感じています。
その理由としては、やはり配当の安さと人気薄を狙うにしてもオッズの上限がそこまで高くないことです。
三連単のように10万馬券、100万馬券が出ることがある馬券であれば、1回の的中で回収率を大幅に上げられます。
ただ、複勝の場合には回数を重ねて高い的中率を維持していないと、不的中1回の損失を取り返すのに苦労する点ですね。
先ほども言いましたが単複を買う理由としては複勝のデメリットを補い、的中率の割には爆発力がある単勝を買うことによって高い回収率を目指すことです。
単複の場合に単勝が回収率を上げる中心的な馬券として考えると、おのずと資金配分は決まります。
私の場合、単勝と複勝買う時の資金配分は1:1で買います。
単複の資金配分について色々なブログや本、Twitterなどを見ていても単勝1:複勝3の場合や単勝1:複勝2というのが推奨されています。
ただこのように単勝よりも複勝に資金を集中させて買っていると、結局回収率に大きな影響を与えるのが複勝の的中率の部分になってしまい、穴馬を強気で狙いに行ける単複のメリットが無くなると感じています。
オッズの歪みが発生していない状態で複勝がトリガミになる場合には、狙っている馬が人気馬ということなので見送るようにしています。
単複で大きく回収率100%を突破するのは、穴狙いです。
本来は穴馬になればなるほど難しい券種の方がオッズは歪みやすく、勝ちやすいと言われています。
その理由は穴馬のように高いオッズの場合、とりあえず的中させるという心理が働き、複勝、ワイドなどが異常に売れるためです。
大衆心理が穴馬になればなるほど複勝が異常に売れているので単勝の比率を上げ、本命になればなるほど複勝の比率を上げるのが基本的は勝ち方だと思います。
単勝多点買いが基本ですが、単複で買う場合は穴の単勝を的中させるまでの資金のつなぎとして複勝を買っています。
補足:回収率だけを見ると単勝多点買いの方が勝ちやすいですが、なぜ複勝を使いながら高い的中率で回収率100%を超えたいのかというと複利運用を考えているからです。
複利運用について気になる方はこちらも合わせてご覧ください。
複勝の効果的な買い方、使い方 まとめ
複勝の効果的な買い方や使い方について簡単に解説しましたが、いかがだったでしょうか?
実際に記事中にも何回か言いましたが、複勝馬券は初心者が競馬を始める時に勧められる券種として勝つのは難しすぎると思います。
負ける前提で競馬を覚えるという目的であればいいのですが、それであれば勝ちやすい単勝を教えるべきなのではと考えてしまいます。
複勝の配当の安さに加えて高い的中率をどういう風に使っていくかは、人それぞれの考え方があると思います。
今まで複勝について配当が安いからという理由だけで買っていなかった方が、この記事をきっかけに少しでも複勝に興味を持っていただけると幸いです。
他の券種との組み合わせもそうですが、複勝は単体であれば攻めの馬券で、他と組み合わせれば守りの馬券にもなります。
適切な複勝の使い方でこれからも競馬を楽しんでいきましょうね。