競馬で風が及ぼす影響を考えてみよう 風向きは大事な予想ファクター

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すすき 風
竹之内
竹之内
どーも、竹之内です。
今回は競馬における風の影響について、記事を書いてみようと思います。
風の影響に関しては非常に重要なポイントなのですが、意外に知っていても使っていない方が多い印象です。
風については暗記ではなく考え方を理解すれば使えるので、一緒に勉強してみましょう。

一般的な風の影響とは

最終コーナー

競馬における風の影響ですが一般的な風の影響を知らないと、考えることができません。

まず風が一番影響を及ぼすのは空気抵抗です。

空気抵抗は複雑な公式によって正確に求めることができるのですが、競馬に応用する時にはもう少し簡単に考えていきましょう。

空気抵抗が大きくなっていく要因としては2つあり、

  • 物体の大きさ
  • 物体の速さ

によって比例する形で変化していきます。

竹之内
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余談ですが、この進行方向に対して妨げる力(空気抵抗)を効力といいます。
空気抵抗の求める公式はR(空気抵抗)=0.056V(速度、m/s)^2×A(風を受ける前部面積、m)となっていて、気になった方は計算してみてくださいね。

競馬に置き換えてみると馬体の大きい馬の方が空気抵抗が大きく、小さい馬の方が空気抵抗は小さいです。
また、トップスピードが速い馬の方が空気抵抗が大きく、トップスピードが足りない馬の方が空気抵抗は小さいです。

風向きと空気抵抗について

先ほど説明した空気抵抗は無風状態の場合でしたが、追い風や向かい風の時はどのように空気抵抗(効力)が影響するでしょうか?

風を受ける前部面積は空気抵抗を考える上で変化しない部分ですが、速度については常に変化しています。

競馬で走る馬は時速60㎞前後で走っていて、最高速度で言えば時速70㎞を超える速度で走っています。

仮に時速60㎞で走っている場合は秒速16.66mとなるので、速度に対して受ける風はそれと同等の16.66m/sです。
例えば追い風(後ろからの風)がものすごく強くて16.66m/sであれば、速度に対して受ける風と追い風が同じ風速になるので、結果的に速度による抵抗が相殺されて0=空気抵抗が0ということになります。

竹之内
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向かい風の場合は追い風と反対で、時速60kmで走っていてもそれ以上の速度で走っているかのように、強く風の影響を受けますね。

競馬の予想ファクターで風による影響を受けるものとは

競馬で風という予想ファクターは非常に重要なものだと思っています。

風の向きや風速によって、他の予想ファクターに大きく影響を与えるものです。

風の影響は簡単に考えると競走馬が走りやすいか走りにくいかの2択となり、競馬場のコース形態を見ると新潟1000直以外は、追い風と向かい風の両方の影響を受けます。

竹之内
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私も風による影響は向こう正面とゴール前で相反する影響を受けるので、結果的に影響がないと思っていました。
ただペースやラップがわかってくると、風による影響により展開を大きく左右させていることに気付くはずです。

風はトラックバイアスとの関連性が強い

すでにトラックバイアスを重要視している方の中には風の要素も取り入れている方もいらっしゃると思います。

馬場読みから始まるトラックバイアスですが、コースの馬場による有利不利を判断する時に風による影響も考慮する必要があります。
追い風なら走りやすく、向かい風なら走りにくいことは誰にでもわかりますが、そこからトラックバイアスのどこの部分に影響するかを考えてみましょう。

トラックバイアスでよく使う言葉として内伸びや外伸びがありますが、そこに関しては風は全馬に影響があるので気にしなくていいでしょう。
内伸びなどの場合は開催初週や芝の状態がいいことを指していて、走りやすさと走行ラインを考慮して使われるので風による影響は少ないと考えています。

今までの経験から風によるトラックバイアスで一番妙味を生み出すのは、風による芝の乾き具合の差です。

特に水分含有量や芝の濡れ具合に大きな影響があり、どんなに気温が高くても風速が弱いと芝が乾くスピードは非常に遅くなります。
顕著に傾向が出やすいのはレースが始まる直前まで雨が降っていた、または前半レースで雨が降っていて止んだパターンです。

JRAの馬場発表が稍重や重などの判定が出ている場合は、ピッチ走法馬や道悪が得意な馬が人気になります。
また少しペースが速くなりそうであれば走りにくい馬場で脚を使ってしまい、結果的に前は残れないと判断して差し馬が人気になったりします。
ある程度の風速がある場合は想像以上に芝の渇きは早く、稍重や重の判定になっていても短時間で走りやすい良馬場に変化することを覚えておきましょう

竹之内
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仕事柄、牧草地などによく出入りするのですが、かなりの高温であっても風が無いと全く牧草は乾きません。
天気が曇りで気温も少し暖かいかなと感じる温度でも、風が強いとすぐに乾きますね。

トラックバイアスについてもっと知りたい方は、こちらからご覧ください。

脚質による有利な風向きとは

風向きによって有利な脚質と言うのは変わってきます。

風の影響について気になった時に色々調べていた時期があり、向かい風や追い風によって有利な風向きというのは、人によって評価が割れていました。
ただ、私が考える風向きによる有利な脚質というのはコース形態に大きく左右されると考えています。

基本的に差し馬や追い込み馬が脚を溜める行為というのは、逃げ先行馬がレース序盤から激しく争いながら脚を消費してしまい、ゴール前で垂れてくるのを待っているのが本質です。

よく前が止まらなかったという言葉がありますが、ハイペースのように先行勢が脚を使っている状況でもゴール前で止まらない(垂れてこない)という意味です。

その理由としては、

  • レース序盤で先行馬同士が争っていても、脚を使っていない
  • ゴール前でも走りやすい状況になっている

ということで、馬場による影響はコース全体に影響を及ぼしますが、風による影響部分的に発生します。

コース形態から風向きに有利な脚質の見つけ方

今まで色々な風の影響を調べていた中で、結果的に私がたどり着いた答えになります。

先行勢が一番脚を使う場面と言うのはスタート直後からのポジション争いです。

スタートから最初のコーナーまでの距離が長くて向かい風の場合は、極端に先行勢の脚を消耗してしまうと考えています。(差し馬有利)
それとは反対に最初のコーナーまでの距離が長くて追い風の場合は、ハイペースであっても先行勢にとって脚を余分に使う必要が無いので、ゴール前でも余力十分です。
距離で考えるとスタートしてから最初のコーナーまで短くて、ゴール前の直線が長い場合にはそれほど向かい風の影響は無いと考えています。

ゴール前の風向きによって有利な脚質を考えるポイントとなる部分は、

  • ポジション争い時の距離と風向き
  • ゴール前の風向きも影響あるが、スタート直後の風向きの方が重要

最も重視する部分です。

末脚がとんでもない差し馬の場合は風向き関係無しに勝ちますが、基本的に差し馬は前が止まることが前提なので、先行勢が脚を使っている状況で走りにくかったかのか、走りやすかったのかに注視してみてください。

竹之内
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ここに気付いた背景としてはハイペースは差し有利、スローペースは逃げ、先行馬有利と言われていますが、圧倒的な馬がいない状況で真逆のことが起こったことが理由です。

ハイペースなのに前が止まらない、スローペースなのに前が全滅など理由が見つけられない時は、風による影響が大きいことも理由の一つです。

ラップ(ペース)と風向きを合わせるとより傾向がわかりやすいので、ラップについても合わせてご覧ください。

ゴール前の風の影響について

脚質による風向きの有利不利はレース前半部分の向かい風がポイントなのですが、ゴール前の風の影響についても考えていきましょう。

持ち時計などタイムを予想ファクターとして使う場合には、トラックバイアスと追い風や向かい風による時計の誤差を考える必要があります。

東京競馬場のように最後の直線が長いコースで強烈な追い風の場合は、当然上がり3Fが速くなりやすくて全体の時計も早くなります。

今までのレースタイムやラップ、上がり3Fなどを予想の中に組み込んでいる場合は、特に風による修正が必要です。

また、ゴール前の直線で強い向かい風が吹いている場合には、スローペースの上がり勝負のレース質であっても、パワーが必要なレース質に変貌します。
その場合、適正距離という考え方で行けば本来の適性距離よりも長い距離が得意で、上がりが遅い馬の方が好走しやすく妙味が十分です。

竹之内
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風を予想で使う場合のメインは脚質による風向きの有利不利に加えて、ゴール前の風向きによって求められる脚質が大きく変わります。
特にゴール前の向かい風は距離が長ければ長いほどスタミナが要求されるので、コースの性質に合わせて風による影響も考慮してみましょう。

競馬におけるスリップストリームについて

風向きの話をすると必ず言われるのがスリップストリームです。競馬におけるスリップストリームについても少し考えてみましょう。

スリップストリームとは主に自動車などに使う言葉で、前方で走る車の後ろに入ることで空気抵抗を受けないようにする技術のことを指します。

競馬に置き換えると横幅が狭い馬体でもスリップストリームが発生するかどうかを議論されることがありますが、少なからず空気抵抗を防ぐ効果があると思います。

スリップストリームの恩恵を受けやすい脚質としては、前に馬がいる先行馬、差し馬です。

追い込み馬の場合は一つ前方の馬との距離が離れていることが多く、スリップストリームの効果がより大きくなるのは前の馬との距離が近い場合なので、追い込み馬のスリップストリームによる恩恵は少ないと考えています。

より前の馬との距離が近くなるのは逃げ馬の後ろにピッタリ付く先行馬や、折り合いのため意図的に前を壁にする差し馬です。

竹之内
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またレースの流れを考えるとスタート直後から最終コーナーを曲がりきるまでが、スリップストリームの恩恵を受けられるのと、スローペースのように馬郡が団子になる方がより大きい恩恵を受けられますね。
向かい風が強ければ強い方が恩恵は大!

風による騎手への影響

余談になりますが、風による騎手への影響として最も大きいのがペース管理です。

速度の体感としては地面からの距離が離れれば離れるほど遅く感じ、地面に近いほど速度が速く感じます。

そのため騎手が今のペースや速度を把握するために使うのが、風の音です。
自転車に乗っているとわかりやすいですが、風の音は速度に応じて音圧が変わるので、人間が一番速度を感じやすい部分と言われています。

竹之内
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ペースや速度を感じる大部分が風ということであれば、当然強風の時はペース間隔が狂いやすくなりますね。
騎手の方のインタビューでも強風によってペースがわからなかったというニュアンスのコメントも見るので、強風時はアクシデントが起きる可能性が高いということですね。

競馬場別のコース方角

ここからは風向きを見るために競馬場毎の方角を確認しておきましょう。

竹之内
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この方角については特段暗記する必要はないので、予想する際に再度見ていただくかスクショなどで保存してもらうとわかりやすいかと思います。

競馬場別にゴール前の方向を書いておきますので、下記に書くゴール前方向と同一であれば追い風逆方向であれば向かい風となります。
また、向こう正面の方角はゴール前の方角と真逆になるので、間違えないように確認お願いします。

  • 東京競馬場 ゴール前 東から西
  • 中山競馬場 ゴール前 南南西から北北東
  • 阪神競馬場 ゴール前 東南東から西北西
  • 中京競馬場 ゴール前 北東から南西
  • 札幌競馬場 ゴール前 南から北
  • 函館競馬場 ゴール前 北西から南東
  • 新潟競馬場 ゴール前 東北東から西南西
  • 小倉競馬場 ゴール前 北北西から南南東
  • 福島競馬場 ゴール前 南南西から北北東

風向きに関してはインターネットなどで調べればすぐに出てきますが、一日の中でも風向きが大きく変わることがあるので注意が必要です。

それと競馬場毎に風が吹きやすい方向もあるので、何回か風の予想ファクターを使っていくと自然と覚えてきます。

竹之内
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簡易的に風向きが変わったかを確認する方法としては、ダートの砂ぼこりの方向からもわかります。
意外に使える方法なので、気になった方はぜひ試してみてください。

競馬における風の影響について まとめ

今回は競馬と風について簡単に書いてみましたがいかがだったでしょうか?

競馬の予想は馬場やペース、持ち時計、上がりなど色々なファクターがありますが、今回の風のように各予想ファクターを微調整すると、より予想の精度が上がります。
風に関しては少しづつ認知されては来てますが、まだ知られていない部分でもあります。

あまり知られていないのに影響が大きい風については、馬券的妙味も大きく勉強しておいて損はないことだと感じています。

今回の記事をまとめてみると、

  • 風による影響は大きいのに、あまり使われていない予想ファクター(妙味大)
  • トラックバイアスを考える時は、風による影響も考慮するべき
  • 雨天時の芝の乾き方は風の影響大
  • 脚質による優劣は脚を使う局面で向かい風かどうか
  • ゴール前の向かい風はどんなレース質でもスタミナやパワーが求められやすい