競馬場のコースや特徴を勉強しよう 福島競馬場編

2020年10月30日競馬場研究トラックバイアス, 勉強, 特徴, 福島競馬場, 競馬競馬場研究, 勉強, 特徴, 福島競馬場, 競馬

竹之内
竹之内
どーも、竹之内です。
今回はローカル競馬場の中でも非常にコンパクトな福島競馬場について解説していきます。
福島競馬場は私の中でも非常に相性が良く、人気馬が飛ぶイメージが強く私自身かなり美味しい思いをしてきている競馬場です。
福島競馬場の特徴や傾向をしっかりと掴んで、穴馬を狙いに行きましょう。

福島競馬場の特徴

福島競馬場の特徴は何といっても直線が短く、小さい競馬場ということです。

サイズ感で言えば地方競馬場のようなコースになっていて、第3コーナーや第4コーナーがスパイラルカーブになっているのも特徴です。
スパイラルカーブは進入角度は緩いですが、コーナー出口の角度がきついために馬郡がばらけやすい特徴があります。
そのためコーナーを曲がりながら加速していくと外に膨らんでしまい、内側ががら空きなんてことも多く起こることも覚えておきましょう。

福島競馬場はトップ騎手の騎乗が少ないため、メイン競馬場で活躍できない騎手が集まりやすいのも特徴です。
ですがローカルにはローカルの乗り方があるので、福島競馬場で成績がいい騎手などを見つけるのも、勝率をあげるコツでもあります。

福島競馬場 芝コース解説

福島 芝

福島競馬場の芝コースは昔から比べると年々傷みにくくなっており、秋の開催が一番芝が良い状態になります。
その理由としては福島の夏競馬が終わってから芝の張替えをするので、芝の張替え後、一番最初の開催が秋になるためです。

芝コースの馬場傾向としても後述するトラックバイアス傾向で詳しく説明しますが、年々芝が重たくなっている印象があります。
そのため小回りコースで逃げ、先行馬が有利という先入観がオッズに反映しやすく、差し馬などの後方馬が活躍した際には高配当を得られることが多いです。

福島競馬場芝コースの距離設定は数が少ないので、比較的特徴を掴みやすく高配当が出やすい競馬場と考えています。

福島 芝1200M

出展元:競馬ラボ

福島芝1200Mは短距離レースの中でも、荒れるコースとして有名です。
その理由としてはスタート位置が第2コーナーのポケットからなので、最初のコーナーまで長くなることが挙げられます。

短距離レースの基本的な考え方は逃げ、先行馬を有利と考えますが、スタートからコーナーまでの直線が長いため先行争いが激化しやすい傾向です。
出走している馬の脚質によって展開が大きく変わるので、前に行きたい馬が多い時は前崩れが起きやすいので注意しましょう。

差しや追い込み馬のように後方から競馬をする馬にとって芝短距離は、展開の手助けと馬場の外が伸びやすいトラックバイアスがなければ難しい競馬になりやすいです。

竹之内
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脚質的な傾向から見ると、他の競馬場で開催される芝1200Mの中で、最も福島競馬場が逃げ馬の勝率が高いです。
展開と馬場によって大きく傾向が変わるコースのため、逃げ馬の頭数や馬場の傷み具合を見て柔軟に対応していきましょう。

福島 芝1800M

出展元:競馬ラボ

福島芝1800Mは福島牝馬SラジオNIKKEI賞が開催されるコースです。
スタート位置は正面スタンド前からになり、スタート直後に坂があるのが特徴です。

他のローカル競馬場で開催される芝1800Mの中では、最初のコーナーまで一番距離が長いコースになっています。
コーナーまでの距離が長いので先行争いが激化しそうですが、スタート直後の坂の影響でテンはそこまで早くはなりにくい印象です。

福島競馬場の特徴として最後の直線が約300mになっているので、差しや追い込み馬には直線距離が短く不利に感じますが、芝が重たいと先行馬がスタミナ切れを起こしやすい特徴があります。
後方馬が勝つ展開としては第3コーナーか第4コーナーからの仕掛けが必要になるのですが、福島競馬場のコーナーはスパイラルカーブになっているため加速すると外に流れやすくなります。ここは注意ですね。

スパイラルカーブでの加速は外に膨らむために距離ロスになりますが、逃げ、先行馬もスピードが速いと外に膨らんでしまい、内側にスペースが生まれるケースが多いです。
そのため、内側から差しや追い込み馬の強襲もできる競馬場なので、騎手による影響が大きくなりやすいと覚えておきましょう。

竹之内
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第4コーナーで内側にスペースが空いたとしても馬場が荒れていると伸びてこないので、馬場が荒れていない開催前半は逃げ、先行馬を狙いましょう。
開催後半や馬場が荒れている場合は差しや追い込み馬にとっても有利に働くことが多いので、注目です。

ラジオNIKKEI賞 GⅢ 3歳オープン ハンデ

  • 2021年7月4日(日曜) 1回福島2日 小雨 稍重 
  • クッション値 8.5 含水率 ゴール前10.5% 4角12.8%
  • レースラップ 12.5 – 10.8 – 12.3 – 12.5 – 12.6 (60.7)- 12.1 – 11.8 – 11.6 – 11.8
  • <35.6-37.2-35.2>
  • 勝ち馬 2.ヴァイスメテオール 牡3 54.0 1:48.0 ⑧-⑧-⑦-⑤ 34.8
  • 逃げ馬 14.ノースブリッジ   牡3 54.0 1:48.6 ①-①-①-① 35.8 3着

福島 芝2000M

出展元:競馬ラボ

福島芝2000Mは福島記念七夕賞が開催されるコースです。

スタート位置は第4コーナーのポケットからになり、最初のコーナーまで約500Mほどあります。
それに加えてスタートからの下り坂と第1コーナー直前の下り坂と2度の下り坂がありますね。

  • スタートから最初のコーナーまでの長い直線
  • 前半の2度の下り坂

2つのポイントを見るとわかるかと思いますが、ハイペースになることがかなり多く、逃げ、先行馬によって厳しい展開になりやすいです。
レースラップを見ても前半が早いハイペースで決着することが多く、ハイペースによって前が崩れることが福島芝1800Mよりも当然多くなります。

ただし、最後の直線が短いので先行馬が有利なことには変わらないですが、第4コーナーで空いた内側を差し切るなど福島競馬場が得意な騎手が乗っている時は注目しましょう。

竹之内
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福島競馬場全体に言えますが人気順で決まることが少なく、芝2000Mも荒れやすいコースです。
展開や馬場からバイアスがかかりやすい馬を探すのは当然ですが、福島競馬場が得意な騎手などにも注目してみましょう。

福島 芝2600M

出展元:競馬ラボ

福島芝2600Mは向こう正面の第2コーナー後からのスタートになります。

福島競馬場で開催される芝のコースでの最長距離となり、コーナーを6つ回るのがポイントとなるコースです。

スタートから最初のコーナーまでは約200Mで、上り坂からのスタートに加えて長い距離ということで、ペースに関しては騎手がコントロールするため、ハイペースになったりスローペースになったり様々です。
距離が延びれば伸びるほど騎手の手腕が重要になると言われますが、まさにその通りで出走している馬によってペースやレースの質が大きく変わってしまいます。

コーナーを多く回るのでコーナリング性能も重要ですが、スパイラルカーブをうまく捌ける手腕がより影響を与えるコースとなっています。

竹之内
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出走馬によって展開が大きく変わるコースなので、小回りが得意で福島競馬場の成績が良い騎手を中心に考えていきましょう。

福島競馬場 ダートコース解説

ダート 砂

福島競馬場のダートコースの特徴としては1150Mという福島競馬場特有の距離設定があることです。
中途半端な距離設定なので他の競馬場との比較が難しく感じますが、1番人気の勝率が低いコースなので高配当が出やすいなどのメリットもあります。

竹之内
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その他の部分に関しては福島競馬場ダートコースの特徴というのは具体的には無く、一般的なダートコースの考え方で十分だと思っています。

福島 ダート1150M

出展元:競馬ラボ

福島ダート1150Mは第2コーナーポケットの芝からのスタートになります。

芝からのスタートなのでスタート直後の加速がしやすく、最初のコーナーまでの距離が長いので先行争いが激化しやすいコースとなっています。
基本的にダート短距離はハイペースになることが多いのですが、このコースもかなりのハイペースが起きやすいです。

枠順による優劣はテンの早い馬であればどこの枠でも走りやすく、内枠にテンが遅い馬が入った場合には外から被されてしまい難しい競馬になりやすいですね。

竹之内
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前半のペースがどれぐらい早くなるかによって狙うべき脚質が大きく変わってしまうので、逃げ馬や先行馬が多い場合には差し、追い込み馬を狙ってみるのもおすすめです。

福島 ダート1700M

出展元:競馬ラボ

福島ダート1700Mは下級条件のレースが多く、狙うべきポイントがわかりやすいコース形態となっています。

最初のコーナーまで約300Mあるのでペースが速くなりやすいのは当然ですが、ペースが速くなっても逃げ、先行馬が有利なことには間違いありません。
差しや追い込み馬の場合は騎手との折り合いが重要で、下級条件のレースでは差し、追い込み馬の成績が良くないことを覚えておきましょう。

狙うべき脚質は当然逃げ、先行馬です。
レース序盤から先行争いは激化しますが、テンの早い馬などスタート直後からポジションそのままでゴールすることも多く、差しや追い込み馬には厳しい展開が続いてしまいます。

よほど切れる差し脚があれば別ですが、基本的には逃げ、先行馬を狙うべきコースです。

竹之内
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ローカルコースに出走する馬はそこまでレベルが高い馬がいないので、今までの戦績や脚質傾向から狙ってみるのがおすすめです。

福島 ダート2400M

出展元:競馬ラボ

スタート位置は第2コーナー後からになり、細かいアップダウンが多いコースとなっています。

6つのコーナーを回るダート長距離ということで、逃げ馬が多い場合でもペースは比較的穏やかに進んでいくことが多い印象です。
ダートコースはスタミナがかなり消費されるので、当然騎手もスタミナ温存を優先にして騎乗しています。

仕掛ける勝負所はゴール直前の第3コーナーや第4コーナー付近からで、第3コーナーからの位置取りで勝負が決まると思っています。
ここも当然スパイラルカーブになっているので、コーナーに入ってからの追い出しでは外に膨らみ間に合わないケースが多いので、しっかりと騎手と折り合いをつけて長くいい脚を使える馬が注目です。

竹之内
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福島ダート2400M自体レース数は少ないですが、他のダート長距離同様にスタミナとパワーに重点を置いて、ペースが比較的落ち着きやすいので逃げ、先行馬を買うのがおすすめです。

福島競馬場のトラックバイアス傾向

福島競馬場のトラックバイアス傾向として、芝が年々軽くなっていると思っている方もいるかと思います。
それは間違いです。

ローカル競馬場の中でも開催日数が少なく、芝の状態も良好が多い印象ですが、実際には重たい芝が多いと思っています。
芝が重たいと逃げ馬や先行馬がバテやすくなり、結果的に差しや追い込み馬の活躍が多くなりやすいです。

当日の芝状態などにもよりますが時計が早い馬場状態の場合には当然ながら内が有利になり、時計がかかる重たい馬場であれば外が有利になります。

それに加えて福島競馬場に出てくる馬は他の競馬場で活躍できなかった馬が多く、他の競馬場に比べてレベルが一段落ちています。
そのため、レース映像から馬場を読む際に外が伸びるなどのバイアスを判断する際に、弱い馬がバテただけということも考えなくてはなりません。

竹之内
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前残り、前崩れも同様にタフな芝になれていない馬が、スタミナ切れで失速するケースも数多く見ているので、馬の能力をしっかりと見極めたうえで、馬場の判断をするようにしましょう。

福島競馬場の特徴 バイアス傾向 まとめ

福島競馬場の特徴について簡単にまとめてみたのですが、いかがだったでしょうか?

福島競馬場の構造的に直線が短く、コーナーが多い小回り競馬場になるので、基本的には差し、追い込み馬にとって難しい競馬場になります。
ですが、トラックバイアス傾向でも書いたように、他の競馬場に比べて芝が重くなりやすいので、前が崩れやすいと思っています。

馬の能力面もそうですがタフな芝に耐えられない馬なども多いので、他の競馬場以上に展開の重要性や騎手の手腕が試される競馬場です。

他の競馬場同様にしっかりと特徴と傾向を掴んで、一緒に競馬を楽しんでいきましょうね。

他の競馬場についての解説はこちらからご覧ください。

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