競馬場のコースや特徴を勉強しよう 中京競馬場編

2020年9月28日競馬場研究トラックバイアス, 中京競馬場, 勉強, 特徴, 競馬競馬場研究, 中京競馬場, 勉強, 特徴, 競馬

竹之内
竹之内
どーも、竹之内です。
今回は中京競馬場についての解説をしていこうと思います。
中京競馬場はローカル開催の競馬場の中でも、唯一G1が開催される競馬場ですね。
私個人的にも好きな競馬場ですので、ぜひ競馬場の特徴などを覚えていきましょう。

中京競馬場の特徴

中京競馬場はローカル開催と言われる競馬場になるので小さいと思われがちですが、2012年に大幅な改修工事を行って現在の広いコースになりました。

中京競馬場の特徴としてはスパイラルカーブと長い直線という点です。

東京競馬場のような直線の長い競馬場ということで基本的には差し馬や追い込み馬が有利になります。
最後の直線に関しては中山競馬場の高低差までは無いですが、上り坂があるのも特徴です。

また、中京競馬場の第3コーナーから第4コーナーにかけてはスパイラルカーブが採用されています。
スパイラルカーブというのはコーナー入り口が緩やかで出口がきつくなっているカーブで、カーブ出口に近づくに従い外に膨らみやすくなる特徴があります。

  • スピードを落とさないと外に膨らむ
  • スピードを落とすと内に入れる

というのはスパイラルカーブ特有の特徴なので、結果的に馬郡がバラけやすく差し馬や追い込み馬が有利になりやすい状況を作り出します。

中京競馬場 芝コース解説

ここからは中京競馬場の芝コースの解説をしていきます。

中京競馬場の芝コースの特徴としては差しが決まりやすい馬場と言われていますが、その理由として他の競馬場よりも馬場が柔らかいと言われているからです。

今現在は馬場のクッション値というので馬場の堅さがわかりますので、他の競馬場と比べても馬場が柔らかいことが確認できると思います。

馬場が堅くなると高速馬場になる傾向があり、前残りなどが頻発するケースが多いです。
逆に馬場が柔らかいと走るにもパワーが少なからず必要となりますので、最後の直線で上り坂もある中京の場合は先行勢にきつい展開も多くなります。

中京 芝1200M

出展元:競馬ラボ

短距離スプリントG1の高松宮記念も開催されるコースで、逃げ馬や先行馬には非常に厳しいコースとして有名ですね。

スタート直後から坂を上がりそこからコーナーを含めて長い下り坂になります。
前半の大半が下り坂ということで前半が早いハイラップになることは想定できますが、そのまま最後の直線手前の上り坂で大失速というのが先行勢のお決まりのパターン

その理由としては中京競馬場の特徴でも言ったように、他の競馬場よりも馬場が柔らかいのでパワーが必要と言う点です。

中京競馬場の芝は年々馬場が堅くなっている傾向にあると思っているので、シャタリングやバーチドレンが実施されたタイミングに注意していきましょう。

竹之内
竹之内
狙うべき馬はスパイラルカーブということでカーブが緩い第3コーナーにスピードを上げて入りやすい外枠ですが、逃げ馬と先行馬がどこの枠にいるかで展開が大きく変わるコースです。

高松宮記念 GⅠ 4歳以上オープン 定量

  • 2021年3月28日(日曜) 2回中京6日 雨 重
  • クッション値 10.7 含水率 ゴール前11.7% 4角13.8%
  • レースラップ 12.2 – 10.7 – 11.2 – 11.5 – 11.6 – 12.0
  • <34.1-35.1>
  • 勝ち馬 14.ダノンスマッシュ  牡6 57.0 1:09.2 ⑩-⑨ 34.3
  • 逃げ馬 4.モズスーパーフレア 牝6 55.0 1:09.5 ①-① 35.4 5着

中京 芝1400M

出展元:競馬ラボ

主な重賞レースはファルコンSの芝1400Mですが、基本的な考え方は1200Mと変わらないと思います。

最初のコーナーまでの距離が200M伸びた分スタート直後の先行争いが当然発生します。
スタート直後は若干の上り坂になるのですが、先行争いがあるのでペースは落ちにくく、1200Mのようにそこから長い下り坂になるので当然ペースは上がっていきます。

先行争いが激化することが想定される本コースなので、1200Mよりも先行勢の体力や脚が消耗することは誰でも予想できるはずです。
そのため1200Mよりも先行勢には厳しいコースだと考えています。

竹之内
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1200Mよりも先行勢にきつい展開になりやすいのでもちろん狙うのは差し馬です。ただしスパイラルカーブの特徴としてコーナーで外を回るとかなりの距離ロスになるので、注意が必要です。

中日スポーツ賞ファルコンステークス GⅢ 3歳オープン 別定

  • 2021年3月20日(土曜) 2回中京3日 小雨 良
  • クッション値 10.4 含水率 ゴール前13.2% 4角12%
  • 12.2 – 10.6 – 10.9 – 11.4 – 11.1(56.2) – 11.5 – 12.4
  • <33.7-11.4-35.0>
  • 勝ち馬 1.ルークズネスト 牡3 56.0 1:20.1 ①-① 35.0

中京 芝1600M

出展元:競馬ラボ

主な重賞レースは中京記念の芝1600Mで、スタートは第1コーナーと第2コーナーの間のポケットからとなります。

1200Mや1400Mのようにコーナーまで距離がある場合は先行争いが発生しやすくなりますが、1600Mの場合はすぐに第2コーナーがあるためポジションはすぐに決まる傾向です。

そこから坂を上り途中から長い下り坂が始まるので、1400Mのように過度なハイペースになりそうですが、スタート直後に隊列が決まっているのでそこまでペースは上がらないことが多い印象です。

スパイラルカーブの傾向上あまりペースが上がらない状態であれば、外を回る分普通のカーブよりも距離のロスが大きくなるので逃げ、先行馬が有利と思う方が多いかと思います。
ですが芝コースの場合、差し馬などの後方馬が断然有利になりやすいのが中京競馬場です。

結局スパイラルカーブがあったとしても、最後の直線の坂が先行勢にとってはきつい流れになりやすいのは否めないですね。

竹之内
竹之内
狙うべきはもちろん差し、追い込み馬になるのですが、中京競馬場の場合は内が傷みやすいので開催何週かに注目して予想をしていきましょう。

中京 芝2000M

出展元:競馬ラボ

このコースは中日新聞杯などが開催されるコースで、ゴール前の急坂の途中からのスタートなります。

スタート直後の直線から第1コーナー、第2コーナーと緩やかな上り坂になるので、ようやく先行馬にもチャンスのあるミドルペースやスローペースになりやすい傾向になります。
それはなぜかというとレースの中間地点に坂の頂点があるため、レース中盤からペースが上がる逃げ馬や先行馬に有利なラップになりやすい点です。

枠に有利不利も他のコースよりもフラットな印象ですが、坂を3つ上るので非常にタフなレースになりやすく、他の中京のコースよりもパワー系の馬が好走するのも特徴ですね。

竹之内
竹之内
芝2000Mでようやく中京競馬場で初めて先行馬が狙い目になりやすいのですが、成績で見ると差し馬の方が有利です。実力のある先行馬がもし人気薄であれば積極的に狙っていきたいコースですね

金鯱賞 GⅡ 4歳以上オープン 別定

  • 2021年3月14日 2回中京2日 晴れ 重 Aコース
  • クッション値 8.2 含水率 ゴール前17.0% 4角14.6%
  • レースラップ 13.0 – 11.5 – 12.6 – 12.4 – 11.9₍60.4₎ – 11.7 – 11.9 – 12.1 – 11.9 – 12.8
  • <36.1-47.9-36.8>
  • 勝ち馬 5.ギベオン 牡6 56.0 2:01.8 ①-①-①-① 36.8

鳴尾記念 GⅢ 3歳以上オープン 別定

  • 2021年6月5日(土曜) 4回中京1日 曇り 良
  • クッション値8.5 含水率 ゴール前15.7% 4角14.5%
  • レースラップ 13.1 – 11.9 – 13.0 – 12.6 – 12.3(62.9) – 12.2 – 11.5 – 11.1 – 11.1 – 11.9
  • <38.0-48.6-34.1>
  • 勝ち馬 3.ユニコーンライオン 牡5 56.0 2:00.7 ①-①-①-① 34.1

中京 芝2200M

出展元:競馬ラボ

中京芝で一番長いコースがこの2200Mとなっています。

スタートは第4コーナーのポケットからのスタートで、長いホームストレッチの直線で坂があるため基本的にはペースは上がらないことが多いです。
中京競馬場の芝コース自体が坂も多いので非常にパワーが必要なコースなのと、2200Mという長い距離のためジョッキー達は計画的なペースで流れようにするはずです。

コーナーを4つ回るのと最後の第3、第4コーナーがスパイラルカーブのため、コーナーの外を回ると距離ロスが多く、いくらペースを抑えていても全馬にとって厳しい展開になりやすいです。

実際に最内を回りやすい逃げ馬の勝率がいいように思いますが、中京らしく逃げ馬の成績はよくありません。
よほどの実力がある逃げ馬であればわかりませんが、坂が多いコースなのと最後の直線で坂があるので逃げ馬には特に厳しいコースなのは間違いありません。

竹之内
竹之内
狙うべきはもちろん差し馬ですが距離が長い分、距離ロスの少ない先行馬か距離ロスの多い差し追い込み馬か判断に迷いますね。基本的には後方馬が有利なのは間違いありません。あとは馬場次第ですね。

京都新聞杯 GⅡ 3歳オープン 馬齢

  • 2021年5月8日(土曜) 3回中京1日 晴れ 良
  • クッション値 8.9 含水率 ゴール前14.4% 4角13.7%
  • レースラップ 12.7 – 11.1 – 11.3 – 12.7 – 12.1(59.9) – 12.3 – 11.4 – 11.5 – 11.5 – 12.0 – 12.6
  • <35.1-60.0-36.1>
  • 勝ち馬 10.レッドジェネシス 牡3 56.0 2:11.2 ⑧-⑧-⑧-⑤ 35.3
  • 逃げ馬 4.ルペルカーリア  牡3 56.0 2:11.3 ①-①-①-① 36.2 2着

中京競馬場 ダートコース解説

ここからは中京競馬場のダートコースについて解説していきます。

中京の芝の解説では一貫して先行馬や追い込み馬が有利と言ってきましたが、ダートコースはダート特有の逃げ馬、先行馬が有利なコースが非常に多いです。

また中京ダートの砂質として重たい砂と言われているので、芝と同様にスピードタイプよりもパワー系が活躍するダートコースとなっています。

中京 ダート1200M

出展元:競馬ラボ

スタート位置は向こう正面の坂の手前からとなるので、芝の1200Mとほぼ同じようなコース形態となっています。

良馬場などの砂質がぱさぱさに乾いている場合には、芝コース同様に差し馬や追い込み馬が有利になります。それは芝コースと同様のレースラップになりやすく、その分ダートコース特有のパワーが必要になるため逃げ先行馬が崩れてしまうためですね。

稍重や重馬場の場合にはダートコースでも逃げ、先行馬が走りやすくなるため、ダートコース特有の逃げ馬、先行馬が有利なレースで考えていきましょう。

竹之内
竹之内
馬場の状況によって狙う脚質を買えるのは有利ですが、基本的にはダート特有の逃げ先行馬にもチャンスがあるので能力上位のパワータイプを狙っていきましょう。

中京 ダート1400M

出展元:競馬ラボ

中京ダート1400Mは変則的なスタート位置で、第2コーナーのポケットからのスタートになります。
スタート位置は芝となっていてスタートダッシュが効きやすいのと、最初のコーナーである第3コーナーまでかなりの距離があるので当然先行争いが長引きます。

前半ペースが速くなりすぎると当然先行勢には不利な展開になるのですが、直線が長い分逃げ馬、先行馬が何頭出走しているかと、逃げ馬の性質によって展開は大きく変わってきます。

竹之内
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もちろん中京ダート1200Mと同様に馬場が稍重や重馬場の場合には、先行勢につらい展開だとしても逃げ馬、先行馬はなかなか止まりません。
狙い目ですね。

中京 ダート1800M

出展元:競馬ラボ

中京ダートで重賞が開かれるのはこの1800Mで、G1であるチャンピオンズCが開催されるコースですね。

スタートはゴール前の上り坂手前からになるので、スタートしてすぐに上り坂があります。
それに加えて最初のコーナーである第1コーナーまでの距離が短いので、比較的前半は緩やかなペースになりやすいです。

展開によっては第1コーナー、第2コーナー共に未だ先行争いの場合もあるのですが、しっかりペース配分を考える先行勢であれば前半は足を休めるのに適したタイミングとなり、ペースは落ち着きます。

前半でペースが穏やかになるのであれば当然逃げ馬や先行馬にとっては有利な展開になりますが、中京競馬場特有のパワー系の馬場特徴から、パワーが無い馬は展開や脚質に関わらず脱落していきます。

特に中京のように直線が長いコースの場合は何度も言っているように、ダートの脚抜きが重要になるので当日の馬場状態は必ず確認しておきましょう。

竹之内
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急坂を2回上るコースなので当然タフなレースになります。ダート1800Mだけは中京の中でも差し馬などの後方馬が好走することが多いので、展開による先行勢の総崩れが予測できる場合には敢えて後方馬を買うのも面白いかもしれません。

中京競馬場のトラックバイアス傾向

中京競馬場のトラックバイアスの傾向として、芝コースは他の競馬場よりもコース内側が早く傷みやすく感じます。

それは他の競馬場よりも路盤が柔らかくパワー系の路盤になる分、柔らかい部分が傷みだすのは当然の結果かもしれません。

また中京競馬場の馬場は改修工事があった2012年から徐々に堅くなってきて高速馬場傾向になっているのですが、それに輪をかけるようにJRAの発表馬稍重や重馬場であってもタイムが悪くならないことが多く見受けられます。

元々パワーが必要な競馬場の特性があるので長い雨などで馬場が悪化してくると、スパイラルコーナーの影響もありコーナー内側を通らないと勝負にならないことも多いです。
逆に良馬場の場合にはコーナーの外を通っても良く伸びる印象ので、当日の馬場読みが非常に大きく影響する競馬場だと感じています。

ダートコースに関しては中京競馬場特有のトラックバイアスと言うのは確認できていないので、通常通りの当日の馬場傾向をしっかりつかむことが重要だと思います。

中京競馬場の特徴、トラックバイアス傾向 まとめ

今回は中京競馬場について色々解説していきましたが、いかがだったでしょうか?

中京競馬場はローカル開催としては珍しく色々な重賞レースがあるので、しっかりと特徴や傾向をつかむことが重要だと感じています。

パワー系の競馬場と私は思っているので、スピード勝負で負けた馬が中京競馬場に出てきた際には人気薄になっていておいしい思いをしやすいです。

今回紹介した中京競馬場だけではなくても、自分の得意とする競馬場を見つけておくのも競馬で勝つコツではないかと考えています。

他の競馬場についての解説はこちらからご覧ください。

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