地方競馬の予想のポイント クラスと勝負気配に注目してみよう
今回は地方競馬の予想のポイントということで、クラス分けと勝負気配について解説していきます。
予想するためのファクターも重要ですが、地方競馬特有のクラスと勝負気配も注目してみましょう。
地方競馬の最初の壁は難解なクラスだと思いますので、最後まで読んで覚えていきましょう。
前回の地方競馬の記事を読んでいない方は、ぜひこちらからどうぞ
クラス分けとは
まずはクラスついてですが、地方競馬の場合はクラス分けが細かく設定されていて、能力が拮抗している(収得賞金が同一)競走馬同士でレースをするようクラス編成されています。
細かく設定されていて難解に見える地方競馬のクラス分けですが、クラス分けの構造や仕組みがわかれば狙えるパターンがわかるため、ぜひこの機会に覚えていきましょう。
中央競馬のクラス分けは未勝利→1勝クラス→2勝クラスなど勝ち星によって分かれていますが、以前は収得賞金によってクラスが分かれていたのはご存じかと思います。
地方競馬の場合は園田競馬場のようにポイント制を使っている場合もありますが、基本的に収得賞金によってクラス分けがされています。
具体的な地方競馬のクラス編成について
地方競馬のクラス編成は競馬場によって細かいところは違いますが、基本的には同じような考えになります。
地方競馬の馬柱を見るとアルファベットで「C2一組」や「3歳以上C4-2」など表記されているのを見ているとはずです。
地方競馬のクラスをイメージしやすいように、下記に大井競馬の格付け表を出しておきます。
競馬場によってクラスや格付け表記に多少の差はありますが、
- まず頭文字のC<B<Aとアルファベットが上がるに従って高いクラス
- アルファベットの次の数字はそのクラス内でのグループ順位(A2であればAクラスの2番目)
- グループ順位の後ろは組みと言って、グループ内の賞金順の順位(イロハや漢数字で表記)
となっています。
例えば「C2三」と馬柱に書いていた場合はC2クラスの三組で出走ということです。
C2のクラスの中でも収得賞金の幅があるので、できるだけ力の差がないように組を使ってクラス内の同じような収得賞金の馬同士を走らせるように設定されています。
地方競馬のクラス編成を予想に活かす方法
地方競馬のクラス編成について簡単ですが分かったところで、次はこのクラス編成を予想にどう生かすかを考えていきましょう。
クラス編成の仕組みとして基本的には収得賞金によって昇格する仕組みでしたね。
獲得した賞金の金額によりますが、C2三だったのがC2二のように組が上がる場合やC2からC1にクラスが上がる場合もあります。
中央競馬の場合はそのレースの勝ち馬(1着)が勝ち上がっていくシステムでしたが、地方競馬の場合は収得賞金でクラス編成するので、一度も勝たなくても賞金をもらっていればクラスが上がることができる仕組みになっています。
もう一度繰り返しますが、1着になった経験が無い馬でも5着以内で賞金を稼いでいくと、どんどんクラスが上がっていきます。
レースに勝ててない馬が、クラス昇級するとどうなるか?
ここからは個人的な考えになりますが、勝ったことが無い馬がクラスを上がっていくのが地方競馬なので、中央競馬の考え方と少し変わってきます。
勝ちきれない馬が収得賞金を獲得しながらクラスを上がってこられるので、勝てる実力が無くても上位クラスにいる場合があります。
中央競馬もそうですが昇級初戦の馬はなぜか人気することが多く、その理由として勢いがあるという根拠もない場合が多いです。
地方競馬の降級制度は狙い目
降級制度とは現在のクラスから下がることを言いますが、地方競馬の場合は年齢と収得賞金によって降級することがあります。開催の競馬場によっても降級の基準は違いますが、地方競馬の降級制度は注目です。
現在の中央競馬では降級制度が無くなってしまい、以前に降級制度があった時はそれだけでかなり勝てた方も多かったはずです。
強い馬がクラス降級して走るので当然能力差が出てきますので、まだ降級制度が残っている地方競馬は特に降級直後が狙い目です。
南関の場合は年に2回降級されるタイミングがあるので、以前の中央競馬のように年に1回の降級よりも頻度が多く有利です。
降級を予想に含めるか含めないかは人によって違いますが、私の場合は降級後の勝率と回収率は異常に高い数値です。
勝負気配とは?
地方競馬で効果を発揮しやすい注目するポイントとして、私は勝負気配に注目しています。
勝負気配とは馬主や厩舎が勝ちにきている事を言い、勝負がかりがわかれば馬主や厩舎サイドの本気度を判別できます。
中央競馬でも通用しそうな勝負がかりですが、特に地方競馬に対して効果が高いものだと思います。
理由として中央競馬の場合はレース毎の賞金が地方競馬よりも多く、しっかりと休ませて準備をしてからレースに挑むことが多いです。要はどのレースでも勝つことを目的としていますね。
ローテーション理論と勝負気配は似ていますが、ローテーション理論は出走間隔や仕上がりの状態から狙いレースの判断や有利なローテと不利なローテを判別する予想法です。
ただ地方競馬に関してはローテーション理論がなかなか使いにくく、ダートコースということもローテーションがそこまで有利になりにくい理由としてあると感じています。
地方競馬の予想で勝負気配が効果的な理由としては中央競馬よりもレースの賞金が安く、普段の出走から出走手当を目的に走っている場合や調教を兼ねていることが多いという点です。
地方競馬の勝負がかり 出走手当について
勝負がかりのポイントに入る前に出走手当について解説します。
まず、出走手当というのはレースに参加するだけでもらえる手当のことを言い、弱い馬はこの出走手当を目的として走っていることがあります。
中央競馬よりも地方競馬の競走馬がレースの感覚が短く、連闘する馬もよく見かけるのはこのためです。
勝ちきれない弱い馬は、あからさまな出走手当目的が多く、その馬の得意な条件や距離だったとしても本気で走らないことがあるので注意です。
特に地方競馬の中でもローカル競馬場に多い傾向として覚えておきましょう。
参考までに大井競馬場の出走手当に関する画像を貼っておきますが、一回の出走で結構な額の手当が入ることがわかります。
勝負気配を見抜くポイント
勝負気配を見抜くポイントですが、特に二つのポイントに絞って見てみましょう。
- 上位騎手への乗り替わり
- 出走間隔
上位騎手への乗り替わりに関しては明らかな勝負気配として注目すべきポイントです。
中央競馬のように色々な競馬場で走るのではなく、地方競馬の場合は重賞などで遠方の競馬場に移動する以外は同じ競馬場で走り続けることになります。
馬ごとの個体差や能力差もレース結果に大きく影響を与えますが、地方競馬の場合は騎手の個人成績に大きな差が出やすいことから、上位騎手への乗り替わりは勝負気配濃厚です。
上位騎手以外にも以前に騎乗していて好成績を残していた騎手への乗り替わりなども勝負気配のサインなので、特に騎手の乗り替わりにも注目してみましょう。
もう一つ出走間隔ですが騎手の乗り替わりよりもオッズに影響が少なく、妙味がある勝負気配として私は一番気にしている部分です。
厩舎戦略にもよるので厩舎毎の出走間隔のクセを見抜くのもポイントですが、出走手当目的が濃厚な短い出走間隔から突然長い出走間隔に変わることがあります。
出走間隔は馬の調子にも左右されるポイントなので100%勝負気配では無いですが、ほとんどの場合は勝負気配として出走間隔を空けることが多いので注目してみましょう。
地方競馬の予想のポイント クラスと勝負気配について まとめ
中央競馬と違う地方競馬特有のポイントとして、クラスと勝負気配について書きましたがいかがだったでしょうか?
地方競馬は中央競馬よりも出走頭数が少ないため、配当が安いことも多くいです。
ですが、ポイントをしっかり押さえて高い期待値の馬を継続して買っていれば中央競馬よりも勝ちやすいと思っています。
馬券を購入する時のポイント還元も含めて、地方競馬は有利に戦えることが多いのでおすすめです。
これからも地方競馬については色々な記事を書いていきますので、楽しみに待っていてくださいね。