競馬でよく聞く手前を変えるとは? 手前を変える理由を学んで馬券に繋げよう

2020年12月7日競馬の基礎交叉襲歩, 回転襲歩, 手前, 手前を変える, 競馬競馬の基礎, 回転襲歩, 手前, 手前を変える, 競馬

竹之内
竹之内
どーも、竹之内です。
今回は競馬の基礎と言うことで、競走馬の走法や手前について解説していこうと思います。
手前を変える意味や走法の違いによっての得意な条件や不得意な条件など、意外にわかっているようでわかっていないこともしっかり抑えておきましょう。
基本の部分から妙味のある穴馬をみつけられるかもしれませんよ。

競走馬の歩き方や走り方とは

冬の馬

まず、競走馬の走法というのは速度や用途によって4つの走法を使い分けています。

  • パドックなどのゆったりとした歩き   並足(ウォーク)
  • 競馬場内の移動などで使う少し早い歩き 速歩(ダク、トロット)
  • 返し馬などの軽く走っている状態    駆歩(キャンター) 
  • レースなど全速力で走っている状態   襲歩(ギャロップ)

並足(ウォーク)や速歩(ダク、トロット)で歩いている状態は対称歩法といい、一定の間隔とリズムで前肢と後肢を動かしています。
パドックなどをよく見るとわかりますが、左右の肢が交互に連動していることがわかるかと思います。

駆歩(キャンター)や襲歩(ギャロップ)の場合は非対称歩法といい、左右の前肢、左右の後肢が別々に動いて走っています。
非対称歩法の場合は左前肢か右前肢のどちらかが手前と呼ばれる軸足となり、非対称歩法の場合はそこから色々な予測や適性を調べたりすることができます。

競走馬の走法でよく耳にする 手前とは

砂場を走る馬

先ほども少し書きましたが、駆歩(キャンター)や襲歩(ギャロップ)のような非対称歩法の場合は左手前や右手前のように、左右のどちらかの前肢が軸足になります。

非対称歩法は4本の脚がそれぞれ別々に動いているので一見見分けるのが難しく感じますが、最後に着地する前肢が左であれば左手前、右であれば右手前になります。

竹之内
竹之内
右手前、左手前の脚の動き方については以下に記載しておくので、レース映像を見ながら確認してみてくださいね。
右手前の場合

  • 左後肢
  • 右後肢
  • 左前肢
  • 右前肢(右手前)
左手前の場合

  • 右後肢
  • 左後肢
  • 右前肢
  • 左前肢(左手前)

前肢と後肢の役割とは

右手前と左手前の動き方がわかったところで、それぞれの前肢と後肢の役割について確認してみましょう。

まず前肢の役割方向転換や軸として支えたり、バランスをとることです。
ゆっくり走っている時にはそこまで負荷がかかりませんが、駆歩(キャンター)や襲歩(ギャロップ)のように高速で走っている場合は、手前の脚に負担が大きくかかっています。

竹之内
竹之内
もう今後は見たくないですが、馬が骨折する箇所として前肢が多いのもこういう理由ですね。

それと方向転換についても前肢の着地する位置によってバランスを取りながら曲がるので、前肢の脚運びがうまい馬はカーブが得意です。
コーナリング性能が良くない馬は脚運びがうまくないということなので、調教やレースをたくさん経験しても基本的に脚運びは改善されないと思っています。

後肢の役割推進力生み出すことです。
パドックなどで見る大きなトモを見てもわかりますが、時速70キロ前後で走る競走馬のエンジンとして後肢の力が重要になってきます。

手前によって推進力を発揮する後肢が変わり、右手前であれば左後肢、左手前であれば右後肢が推進力を生み出す原動力です。

右手前の場合は左後肢が推進力を生み出していますが、左後肢の力の方向は右前肢側に向いているので重心が右に傾きます。
そのため右コーナーで右手前であれば右に重心が傾くので、結果的にスムーズに曲がることができます。

竹之内
竹之内
後肢の推進力は反対側の前肢に向かって斜めに力が働くので、馬が斜めに歩くのは自然なことなんですね。

手前を変えるとは 手前を変える理由について

手前を変えるとよく耳にするかと思いますが、手前を変えるとは言葉の通りに右手前と左手前を入れ替えることをいいます。手前を変える理由としては右手前の場合は右前肢が軸足となり、左後肢が推進力を生み出す脚になります。
ずっと右前肢で体重を支えて左後肢で前に進むために蹴り上げていると疲れてくるのは当然です。

同じ手前で走っていても最後の直線で伸びないのは明らかなので、最後の直線に向いてから手前を変えるのが一般的になっています。

竹之内
竹之内
長い直線であればその道中何度も手前を変える馬もいますね。

もう一つは先ほども少し書きましたが、コーナーによって手前を変えます。
右コーナーであれば右手前で曲がらなければ推進力の向きが外になってしまうため、スムーズに曲がることができずに大きなロスとなります。
右回りのコースであれば直線で左手前のまま走り、カーブ直前で右手前に切り替えてカーブが抜けてから左手前に切り替えるのが理想です。

竹之内
竹之内
私も試しましたが馬のように4足歩行で家の中を走って見ると、推進力の向きや手前を変える重要性が体感できると思います。

レースの流れから襲歩(ギャロップ)の種類を覚えよう

ムービー

ここからはレース中の襲歩(ギャロップ)の種類を解説していきます。

先ほど手前の部分で説明した脚の運び方は襲歩(ギャロップ)で基本的な走り方になりますが、それ以外にもレース中は他の襲歩(ギャロップ)で走っている瞬間があります。

まず、ゲートから出る時はハーフバウンドと呼ばれる走り方です。
ハーフバウンドは両脚で前に飛び出すように走ることで、ハーフバウンドのうまさや速さによってスタートの上手さが変わってきます。

ハーフバウンドでゲートを出た後は走行速度を上げるために回転襲歩と呼ばれる走り方を使います。
回転襲歩はチーターなどの走り方と同じく脚の運びが時計回り、もしくは反時計回りになり、全身を使いながら一気に加速することが可能な襲歩です。
デメリットとしては全身を使う襲歩になるので、体力の消費が激しく短い距離しか走ることができません。

実際のレースでは回転襲歩で走る距離は1完歩の場合もありますが、短距離レースのようにレース直後から早い流れになる場合は長く回転襲歩を使っています。

そこからは手前の項でも説明した交叉襲歩と呼ばれる走り方になります。
交叉襲歩は回転襲歩に比べて体力を使わないエコな走法になるので、レースの大半を交叉襲歩で走っているのは長距離を速いペースでできる限り体力をつかわずに走ることが理由です。

竹之内
竹之内
ハーフバウンド→回転襲歩→交叉襲歩が基本的なレースでの走り方ですね。

レース映像で手前を変える瞬間を見るために

競馬初心者の方であればレース映像で手前を見ようとしても脚の動きが早く、慣れないと右手前か左手前かを見ることも難しいかと思います。
何度もレース映像を見ていれば慣れてくるのですが、どっちの手前で走っているかがわからない場合は、YouTubeなどのスロー映像機能を使うと判断しやすいです。

レースで手前を変える瞬間を判断するためには手前を変える時の襲歩に注目します。
手前を変えるタイミングはコーナに入る前や直線などレース中何度も変えていて、手前を変える時は回転襲歩で走ります。

竹之内
竹之内
手前を変える時は交叉襲歩から回転襲歩に変えているので、一瞬ジャンプしてるように見えるはずです。

手前を変えることを馬券に繋げるには

階段 グラフ

ここからは手前を変えることを馬券に繋げる方法について考えていきたいと思います。

まず前提として重賞などに出る競走馬は、基本的にスムーズに手前を変えることができます。
例外として片側の手前だけで最後まで走り切る競走馬もいますが、それはほんとに一部の競走馬だけで特殊な部類です。

馬券と直結する部分で言うと左回りと右回りの競馬場成績が特に手前と大きく関係してきます。

左回りであれば左カーブ、右回りであれば右カーブになるので当然それに対応した手前に切り替えてコーナーを曲がる必要があります。
得意な手前や苦手な手前によって競馬場の成績は大きく変わってくるので注意が必要です。
具体的には右回りの競馬場だけ成績がいい場合は右手前で走ることが得意である場合が多く、反対回りの競馬場になるとコーナーで失速する、または外に膨らむことが映像から判断することもできます。

また、直線の長い競馬場の場合には何度も手前を変える馬も多く、手前替えが下手くそな競走馬はその分大きなロスになってしまうので注意です。

手前替えの影響が大きいのは2歳、3歳のレース

競馬場成績だけでいうと古馬であればレース経験が多く、今までの競馬場成績から得意な手前を判断することができますが、2歳や3歳のレースの場合はレース数も少ないため映像で手前替えをみることが重要だと感じています。

手前替えについては預けている厩舎でも左右均等に走ったり色々練習をするのですが、中々結果が出るまで時間がかかる馬も多く見られます。

馬券に直結する部分で言うと手前を変えることが苦手な馬や、騎手に何度も促されて手前を変えるような馬は注意が必要です。特に手前替えが苦手な競走馬の場合は以下の点に注意してみましょう。

  • 右回りの競馬場で好走し、次走初めての左回りの競馬場で走る場合(左回りも同様)
  • 直線が短いコースで好走し、次走直線が長いコースで走る場合
  • 短距離レースで好走し、次走距離延長になった場合

どのパターンも手前を変えることが苦手だと不利になることですが、前走勝っているとそのまま人気している場合も多く、危険な人気馬として少し割り引いてもいいかもしれません。

竹之内
竹之内
また、手前を変えるために回転襲歩に切り替える時は大きく飛ぶ必要があるので、脚が上がってしまっている場合などは手前を変えられないことも覚えておきましょう。

逆に手前替えに失敗して最後の直線で失速した場合、コーナーで逆の手前で進入してしまい失速した場合などは、手前替えがうまくなった瞬間一変する可能性があります。

競走馬の走法と手前について まとめ

今回は競馬の基礎知識と言うことで手前を変えることについて書きましたが、いかがだったでしょうか?

競馬初心者の方のように手前を変えるを知らなかった方や、知っていたけどそこまで知らなかった方にとって有益な情報になってくれると幸いです。

私もよく予想やレース回顧の際に映像を見ることが多いのですが、前走不利として手前替えのミスも含めて考えています。
いつもは手前替えがスムーズだったのに今回だけミスって回転襲歩が長くなった場合や、手前替えを諦めた場合は明らかな敗因としてみます。

また、脚に怪我をしている場合は手前替えをしなくなるので、そこも注目すると意外な部分に気付けるかもしれません。